皆さん、こんにちは。
マッサージセラピーインスティテュート事務局です。
今回は、当校の学長である國分利江子先生が、雑誌「セラピスト」で2020年8月号に掲載された記事をご紹介します!
國分先生は、業界で由緒あるセラピスト誌に10年以上も前から長年にわたり執筆をされてきました。
2020年6月号から始めた連載は、
「 “筋解剖学” レッスン シリーズ 」
というオイルマッサージをただ流すように行うのではなく、筋肉や骨格を学んで的確にアプローチする技術・知識を学ぶことで、より施術効果を出せるようになってほしいという企画です。
“筋解剖学”レッスンの第一回、2020年6月号については前回のコラムでご紹介しています!
・前回「“筋解剖学”レッスンNo.1 セラピスト誌2020年6月号」
では、早速「8月号」の記事をご紹介します!
👇タップするとPDFで読めます
| 本来「深い圧」=「強く力を入れる」ではない!
タッチのプロとして重要なのは、実は「触れる深さ」の違いをつくりだせること。
そして、そのためには詳細はボディメカイクスの技術によって、体重の伝達を調整して「圧の深さをコントロール」することが求められます。
多くのセラピストが「強さ」と「深さ」を混同して話しているのを耳にします。
つまり、「優しいソフトな圧」か「痛くて強い圧」かどちらかしかないと考えている方が多く、そうすると自然に「優しくてソフトな圧」だけが癒しの効果があると誤解されていくでしょう。
実は、過剰な強い力を使うのではなく「じっくりと赤外線のように染み込む深いエフルラージュ」がつくりだせることのです。
引用:セラピスト誌2020年8月号 P.55
Massage Therapy におけるエフルラージュの5段階&圧の届く深さ(手のひら編)
筋肉に沿って施術を組み立てる!(SOAPプラン)
Case Study1 パニック障害の方へのアプローチ
[症状へのアプローチ方向性]
・神経過敏な状態が続いており、迷走神経の過剰活動の可能性が考えられる。
・ホルモンバランスの乱れ(コルチゾールやアドレナリンの過剰分泌)にもアプローチするため、ホルモンを分泌する副腎をケアする必要がある。
・注意点として、優しいストロークでも刺激として不快に感じる可能性があるので、施術中に、いつでも自分の意志で施術をとめられることを伝え、「自分がコントロールする側である」という安心感を体感してもらう。
[施術プランのPOINT]
①腎臓周辺を温め、副腎への圧迫も緩める(写真1)
*これは、副腎から過剰にコルチゾールやアドレナリンといったホルモン分泌がされている状態への対処となる
②上腕から指先までのエフルラージュ(写真2)
*これは、オキシトシンの分泌を促すために、C触覚繊維が多い腕を施術することとした
③脊髄の両側を広く優しいエフルラージュ1から始めて、徐々に5までの深く安定感のある圧への移行(圧1~5段階とは)
*全身の緊張・こわばりを緩めることを目的とした施術
④下腿部にもエフルラージュ3~5で深部まで緩め、特に足底筋には時間をかけて行う(写真3)
*全身に力が入り、下腿部の緊張も引き起こすため
より詳しい見立てや 施術方法については、冒頭にある見開き記事の図をタップして、全文を読んでみてください。
「雑誌セラピスト2020年8月号」(BABジャパン)掲載
👇こちらの号のご購入はこちらから
https://www.therapylife.jp/therapist-202008/
國分先生の連載
“筋解剖学”レッスン
第2回「5種類のエフルラージュで結果の出せるセラピストに」
マッサージセラピスト・國分利江子が、オイルマッサージのスキルアップにつながる「筋解剖学」の知識を伝える当連載。今回は、心と身体に真正面から取り組む「プロのタッチ」の技術と、皮膚へのアプローチ法を解説します。
私たち、MTI( Massage Therapy Institute )は、日本初の世界最高峰のマッサージ大学のカリキュラムをギュッと凝縮したオイルマッサージ・スクールです。
筋解剖学の知識を技術に落とし込んだオーダーメイド施術ノウハウを学び、
世界水準の ”本格派セラピスト” を目指したい方は是非一度お話を聞きにいらしてください。