マッサージセラピー・インスティテュートとは

日本初!
大学レベルの
「マッサージセラピー」の
知識・技術を
学べるスクール

オイルマッサージの最高峰として進化したマッサージセラピー。日本では知られ始めたばかりですが、世界に数あるマッサージスクールの中で、最も優れたパイオニアとして尊敬される大学「Swedish Institute (スウェーディッシュ・インスティテュート)」がアメリカ・NYにあります。同校は、1916年「メディカル運動療法とマッサージのスクール」として、メランダー大尉によって創立されました。1922年のワールドシリーズで、NYジャイアンツの投手だったJ.W.スコットが活躍したのもスウェーディッシュ・インスティテュートの治療のおかげであると言われ、アメリカのスポーツ業界でのこの大学の存在感は高まりました。そんな経緯もあり、卒業生はNYヤンキースなどのスポーツチームの専属マッサージセラピストとしても活躍しています。100年以上の歴史を経て、この大学は「ヘルス・サイエンスを担う総合的な大学」として成長し、マッサージセラピー科を筆頭に、鍼伮科/メディカル アシスタント科/看護科/外科技工士/パーソナルトレーニング科が創設されています。

2001年 9.11の悲劇的な状況の中でも、同校は1,400人もの卒業生を動員して、グラウンド・ゼロを始めとして、消防署や警察署などNYの50以上の場所において、疲労しながらも働き続ける消防士や警察官へマッサージセラピーや鍼治療を長期間において実施しました。また、同校には、マッサージセラピー・クリニックが併設されており、低所得者の地域住民に奉仕するプログラムを提供しています。マッサージセラピー・インスティテュート (MTI)のクリエイティブ・ディレクター兼校長でもある國分利江子は、このスウェーディッシュ・インスティテュートの卒業生として、この大学の優れた教育と社会活動を通して、「マッサージセラピスト」というプロフェッショナルな職業的な在り方の素晴らしさを知り、日本において初めて本格的なマッサージ・セラピストの育成に取り組みました。MTIはこの良質な教育によって、日本のセラピストの働き方が変わり、抽象的な癒しの施術から、専門性の高いヘルス・プロフェッショナルとしての施術に変わっていくことをサポートします。

また、セラピストだけでなく、スポーツやヨガのトレーナー、看護師、介護士、鍼灸師、薬剤師、歯科医師、理学療法士、リハビリテーションの分野の方々が、専門的なオイルトリートメントの技術を習得して、自分の仕事の範囲を広げるためにも役立つカリキュラムを提供します。オンライン授業を基本として、日本全国どこからでも気軽に自分のペースで勉強することができて、定期的なZoomの質疑応答にも参加でき、また、MTI校長によるリアルの技術指導クラスに参加するチャンスもあります。「セラピーの本場」アメリカ・ニューヨークの世界最先端のオイルマッサージのプロフェッショナルな仕事に触れることのできる日本で唯一のスクールです。


MTI校長 國分利江子氏。
2003年 スウェーディッシュ・インスティテュートの卒業写真)
Swedish Institute: https://www.swedishinstitute.edu/history/

Activities

Activities

Inpatient hospital based massage therapy @amta
「入院中の病院でのマッサージセラピー(マッサージ治療)」

https://www.amtamassage.org/publications/massage-therapy-journal/massage-inpatient-care/
※外部のウェブサイトに移動します。

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【 入院中の病院でのマッサージセラピー(マッサージ治療)_Nov. 2017 】 翻訳:國分利江子

マッサージセラピーは、病院での治療の選択肢の一つになりつつあります。鎮痛剤の蔓延について懸念が高 まり、また患者の入院中の痛みや不安を和らげるために、より統合的でホリスティックな方法を求めている 患者が増えています。それに伴って医療現場でのマッサージセラピーは、ヘルスケアの現場での現実的な選 択肢となってきており、その裏付けとなる研究も増えています。
これは、病院で働くことを希望するマッサージセラピストにとって、過去にはなかったチャンスがあること を意味していますが、同時に、このような機会を得るためには、一般的な医療現場の環境、特に病院の環境 を十分に理解する必要があります。それでは、病院での仕事について、マッサージセラピーがどのように役 立つのか、何を期待されているのか、何を求められているのかなどを紹介します。

マッサージセラピーは病院でどのように役立つか

< 痛み >
疼痛の管理は,手術を控えた患者や手術後の回復期にある患者にとって,重要でありかつ難しい問題であす。しかし、手術後の痛みが急性期 (術後すぐの段階) で効果的に管理されていれば、多くの場合、患者は問題なく回復し、通常の日常生活に戻ることができるという研究結果があります(*1)。

しかしながら、このことを知っていても、かなりの数の患者が、慢性的な手術後の痛みや、手術後2~3ヶ月以上続く痛みを持っている事が知られています(*1,2)。

手術後の痛みがコントロールできないと、睡眠、気分、生活の質(QOL)などにより、(手術後からの)身体機能的な回復にもマイナスの影響を及ぼします(*3)。また同時に、手術を控えた患者さんが一般的に感じる恐怖や不安が、手術前/後の疼痛管理を複雑にし、手術後に慢性的な痛みを発症する可能性を高めることもいられています(*4,5)。

素晴らしいことに、マッサージ療法 (マッサージセラピー) が患者の痛みの管理を改善することを示す研究があります。例えば、Samueli Instituteが実施し、American Massage Therapy Associationの支援を受けてMassage Therapy Foundationが委託した、痛みに対するマッサージセラピーに関する研究の共同メタ分析では、外科手術を受ける患者の痛みの強さや激しさ、不安を軽減するのにマッサージ療法が効果的であると結論づけられています(*6)。

また、Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery誌に掲載された2012年の研究によると、マッサージセラピーは、心臓手術を受けた患者の痛み、不安、筋肉の緊張を著しく軽減し、リラックス効果を高めることがわかっています。センチュラ・ヘルス統合医療センターのマッサージ・セラピストであるメイガン・ドロフとステイシー・ギルバートは、「マッサージ・セラピーが求められる最も一般的な理由は、患者が経験しているコントロールできない痛みに関連していることが多い」と述べています。

Mayo Clinic Integrative Medicine and HealthのBCTMBであるJennifer Hauschulz氏も同意見で、痛み、特に術後の痛みがマッサージセラピーによって改善されることを身をもって体験していると説明しています。

< ストレスと不安 >
入院中の患者さんがストレスや不安を感じる理由はさまざまです。しかし、痛みと同じように、これらの感情を放置しておくと治療の妨げになります。Dollof氏とGilbert氏は次のように説明しています。「多くの場合、患者が病院で経験しているストレスや不安によって痛みが悪化しています。患者さんと15~30分過ごし、マッサージセラピーの技術を提供することで、患者さんの血圧を下げ、酸素濃度を向上させると同時に、患者さんが感じている痛みや不安を軽減することができます。」

< 動けない、不眠 >
Hauschulz氏によると、患者の中には入院期間が長く、時には100日以上に及ぶ人も居ます。マッサージセラピーは、このような患者が、不眠や落ち着きのなさなど、長期滞在に伴う一般的な副作用に対処するのに役立ちます。

また、手術のために入院している患者さんや、入院中にベッドから離れられない高齢の患者さんにとっては、体を動かさないことが大きな問題になります。筋肉痛になったり、床ずれなどのリスクも高くなります。Pacific College of Oriental Medicine San Diegoで病院でのマッサージセラピーを担当しているDanHalpain氏は、「入院患者に提供されるマッサージセラピーは、移動できないことに伴う痛みを和らげるのに役立ちます」と説明します。「四肢の血行を良くし、床ずれの発生を抑え、睡眠を改善するために使用されます。

< 孤独 >
長期間の入院で不眠になるのと同様に、病院は時に孤独な場所でもあります。「病院でのマッサージセラピーは、患者が孤独を感じないようにするのに役立ちます」と語るのは、Allina Health Minnetonka Clinicのマッサージセラピスト、Jeremy Miller氏です。

病院内でマッサージセラピストに求められるもの

<患者の理解 >
マッサージセラピストは、患者の症状や診断に精通している必要があります。そうすれば、最も有益で、(治療の全体計画にも参加してマッサージセラピーの有効性にいて検討し) 他の治療プロトコルを中断したり、(強い副作用を伴う薬など) 症状を悪化させないマッサージセラピーを提供することができます。

「Dolloff氏とGilbert氏は、次のように説明しています。「患者さんがどのような薬を服用しているかを知っておくことが重要です。」「痛み止めを服用している患者さんは、圧力が強すぎることを認識できないかもしれません。鎮痛剤を服用している患者さんは、圧力が強すぎると判断できないかもしれません。特に切開部や点滴部位の周辺での作業は必須です。」

もう1つの注意点は、患者さんが医療機器を持っているかどうかです。Miller氏は、患者が医療用のラインやパッチを使用している場合、マッサージセラピストはそのラインやパッチの周辺を避け、患者が服用している重要な薬が適切に分配されるようにする必要があると主張します。

マッサージセラピストは、マッサージ中に遭遇する可能性のある医療機器や、その医療機器がなぜそこにあるのかについて、知識を持って熟知している必要があると、Halpain氏は説明します。

< チームワーク >
DolloffとGilbertによると、病院でのマッサージセラピストは、認定看護助手、看護師、医師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどと一緒に働くことになります。

そしてマッサージセラピストにとっては、看護師が最大の情報源であることも少なくありません。「看護師は常に最も貴重な情報源です。マッサージセラピストに、避けるべき場所や患者の体位や移動についての情報や指示を与えてくれます。また、患者の状態やその日の状態についての貴重な洞察力や、対処すべき点についての提案もしてくれます」とHalpain氏は説明します。

マッサージセラピーの必要性を認識するのはやはり看護師でしょう。「多くの場合、マッサージセラピーが患者の助けになることを認識した看護チームが、医師に連絡を取り、患者のためにオーダーを出すのです」とDolloff氏とGilbert氏は付け加えています。

< 柔軟性と集中力 >
「慣れない環境での交渉は、最初は難しいものです。「マッサージセラピストは、部屋の環境やマッサージを行うタイミングや流れなどを自分でコントロールすることに慣れています。しかし、病院でのマッサージセラピーはそうではありません。例えば、患者さんがベッドに寝ている間にマッサージをしたり、他の医療従事者や医療機器の周りで仕事をしなければならないこともあります。

Hauschulz氏も同意見で、マッサージセラピーは中断されることもあり、従来のマッサージのイメージである30分、60分、90分のセッションよりもはるかに短い時間で行われることが多いと説明しています。「20分程度の施術でも、他の医療スタッフに邪魔されないようにするのは大変です。「何があっても大丈夫なように、(柔軟性を持って) 自分の頭で考えて行動しなければなりません」。

あなたの仕事は常に患者に焦点を当てます。DolloffとGilbertは、「まず、病院でのマッサージセラピストに求められる役割は、快適さを提供することです」と説明します。「(マッサージセラピーを継続する中では)患者の体に触れて、医療情報を得ることも含まれます。でも、たった一度の機会として患者に触れるとしたら、患者からの医療情報を得るためではなく、シンプルに安らぎと快適さを提供するためにあります」。Dolloff氏とGilbert氏によると、一般的には(病院での施術には)、治療目的よりも安らぎと快適さを提供するためにあり、より深くではなくより軽く、というタイプのタッチを行うことが大事であると伝えています。

< 教育とトレーニング >
ヘルスケア分野のマッサージセラピストによると、病院環境で働くには適切なスキルとトレーニングが必要です。特定の人たちと仕事をしたいと考えている場合は、病院での仕事に応募する前に、どのような教育を受けてきたかを記録しておきましょう。同様に、あるグループの人々との仕事にさらなる教育が必要な場合は、必要に応じてより多くのクラスに登録し、そのトピックに関する最新の研究を常に把握しておきましょう。

このような環境では、正しい医療用語を使って患者さんの治療記録を作成する能力も必要になります。「DolloffとGilbertは次のように説明しています。「治療記録の作成では、患者さんが身体的にも精神的にもどのように変化したかに焦点を当てます。「またケアチームが読みやすいように、短くまとめることも重要です」。

< エモーショナル・レジリエンス 感情的な回復力>
「 ”思いやりによる感情的な疲れ” という言葉がよく使われますが、Hauschulz氏は次のように述べています。「誰でも体験したことでしょうが、私たちはさまざまな年齢層の患者さんを担当しており、自分の子供や父親、母親、あるいは自分自身と同じような患者さんを目にすることがあります。そこで(セラピストの逆転移として)、そのすべての感情に巻き込まれないようにするのは大切なことです」。

「入院患者の場合、患者は実際に病気であり、その場に完全に立ち会うことが仕事であるため、感情的な燃え尽き症候群になることがよくあります」とMiller氏は付け加えます。

この点について。Halpain氏は、マッサージセラピストは患者を癒すために存在しているのではないことを忘れてはならないと付け加えています。「感情的な回復力と境界線をしっかり持つことが重要です」と言います。

Dolloff氏とGilbert氏は、マッサージセラピストは患者の最悪の状態を見ていることが多いので、可能な限り寛大に受け入れ、患者に利益を与えるようにすることを勧めています。「患者さんからのフィードバックに耳を傾けることは重要です。しかし同時に、患者さんからの否定的なコメントがあっても個人的に受け取らないようにしましょう。」



© translated by Rieko Kokubun_20210704

Massage Therapy: Helping Children Heal Through Comfort and Relaxation
「マッサージセラピー:心地よさとリラクゼーションで子どもたちの癒しをサポート」

https://www.nationwidechildrens.org/specialties/massage-therapy
※外部のウェブサイトに移動します。

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【マッサージセラピー:心地よさとリラクゼーションで子どもたちの癒しをサポート】 翻訳:國分利江子

Nationwide Children’s は、小児マッサージセラピー(マッサージ療法) のリーダーとして、専任のライセンス・マッサージセラピストを配置している数少ない小児病院のひとつです。

Nationwide Children’s では、マッサージセラピーは患者の全体的なケアプランに組み込まれています。なぜなら、私たちは、マッサージの施術が患者の快適さをつくりより早く回復することを知っているからです。

マッサージセラピーは、治癒とリラクゼーションを促進する目的で、身体の特定の部位または全身に焦点を当てて、体系的なタッチを優しく適用する療法です。マッサージセラピーは、ストレスを軽減し、緊張や痛みを和らげ、全身の血行を良くします。患者は、安全性、快適性、幸福感、自尊心の向上、不安や抑うつの軽減などの恩恵を受けることができます。

提供するサービス
集学的医療チームの一員として、マッサージセラピー チームは、それぞれの患者と診断に合わせて評価し、個別の治療を行います。

マッサージセラピー チームは、機能的な治療目標を特定するために、すべての患者さんとご家族を巻き込むようにしており、これにより個別の治療計画を立てることができます。

私たちのマッサージセラピー チームは、病院でのマッサージ治療において、以下のような専門的な知識や資格を含む幅広いトレーニングを受けています。

・火傷/瘢痕組織MT

・CIMI/乳児用MT

・頭蓋仙骨療法

・フラジャイル・インファント(未熟児、特別ケアが必要な乳児) NICU MT

・リンパドレナージュ

・筋膜リリース(Myofascial Release)

・NMT(ニューロマスキュラー

・オンコロジーMT

<サービスの対象>
マッサージセラピー・チームは、小児疾患や病気、機能的な問題を抱えていると診断されたあらゆる年齢の患者にサービスを提供します。最初の診断と発症から、治療と回復、退院に至るまで、マッサージセラピーはお子さんの入院医療コース全体に関わります。

私たちがマッサージセラピーを提供している診断や患者さんの一部をご紹介します。

・心肺機能

・嚢胞性線維症(Cystic Fibrosis
・心臓/肺移植
・ECMO
・気管支喘息
・BPD
・腫瘍学

・小児がん
・骨髄移植
・手足の救済
・血液学

・鎌状赤血球症
・出血性疾患
・神経学

・片頭痛
・痙攣
・脊髄損傷
・頭部外傷
・摂食障害

・神経性食欲不振症(Anorexia Nervosa
・過食症
・反芻
・成長の失敗
・外傷

・外傷性脳損傷
・脊髄損傷
・火傷
・整形外科的疾患
・化学物質依存症(Chemical Dependency
・オンコロジーMT

クリニック
マッサージセラピーは、ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタルのメイン・キャンパスとオハイオ州のその他の場所にクリニックを設けています。下記の場所を参照し、リンクから地図と行き方を確認してください。クリニックに関する質問は、メインのマッサージセラピー・クリニックに電話してください。

Nationwide Children’s Hospital
メインキャンパス
700 Children’s Drive
コロンバス、OH 43205

ペインサービス・クリニック
Westerville Close to Home on N. Cleveland Ave.
433 N. Cleveland Ave.
ウェスタービル, OH 43082
電話番号 (614) 355-8300

心肺機能リハビリテーション
メインキャンパス
700 Children’s Drive
コロンバス, OH 43205

摂食障害クリニック
500 E. Main St.にあるダウンタウン・クローズ・トゥ・ホーム・センター
500 E. Main St.
コロンバス, OH 43205

ホームケア(ホスピス・緩和ケア患者向け
255 E. Main St.
コロンバス, OH 43215
Tel: (614) 355-1100 または 800-466-2727

血液学クリニック
メインキャンパス
700 Children’s Drive
コロンバス, OH 43205

Westerville Close To Home Center With Urgent Care(緊急医療センター
433ノース・クリーブランド・アベニュー
ウェスタービル, OH 43082

お問い合わせ
マッサージ・セラピー
700チルドレンズ・ドライブ
コロンバス, OH 43205
お電話でのお問い合わせ (614) 722-8637



©translated by Rieko Kokubun_20210704

Massage Therapy for Veterans @amta
「病院内で患者へのマッサージ 2021年 3月: Covid-19の舞台裏」

https://www.massagemag.com/massage-for-patients-127450/
※外部のウェブサイトに移動します。

翻訳全文を見る



HOSPITAL – BASED MASSAGE FOR PATIENTS: March, 2021
A BEHIND-THE-SCENES LOOK AT HOW COVID-19

病院内で患者へのマッサージ 2021年 3月:
Covid-19の舞台裏 翻訳:國分利江子

病院で行われる患者向けのマッサージは、他の多くの医療サービスと同様に、感染対策のために必要な調整を行い、仕事に戻っています。

コロナウイルス(COVID-19)が世界的に大流行によって、マッサージ業界では、クライアントと施術者の安全を確保するための新しいプロトコルを迅速に確立しました。一部のマッサージセラピストは活動を休止することを選択したり、休止を必要としていますが、多くの人達は、再編成を行い、痛み・ストレス・不安の軽減・健康と幸せを促進するために、触れることを提供するという使命を果たしています。
2021年3月現在、世界中で240万人以上の命を奪っているこの深刻な病気の複雑さと新たな情報を考えると、マッサージセラピストが病院やその他の医療センターの最前線に行くことはないだろうと思うかもしれません。

入院患者の現場に入ることに興味があるかもしれないマッサージセラピストのために、この記事では、COVID-19の新しいプロトコルを使った仕事の様子を紹介しています。

<病院勤務のマッサージセラピストの一日の流れ>

この仕事に興味がある方は、一日の流れをイメージしてみるといいでしょう。一般的には、医師・ナースプラクティショナー・看護師など、患者の医療チームメンバーからの紹介や注文があります。マッサージセラピストは、電子カルテやその他のシステムを使って、患者のリストを集めます。そして患者の状態を評価し、適切な調整を計画し、禁忌事項や現時点でマッサージを受けてはいけない理由を確認など、患者の医療カルテを確認します。

患者の情報が確認されると、提供者は患者の看護師に連絡し、患者に会うことが適切かどうかを確認し、書類に記入してから具体的な質問をします。マッサージセラピストがカルテにアクセスできない場合は、患者の看護師と一緒に完全なインテークによって必要な評価を行います。

質問に答えた後、施術者はローションやタオルなどの材料を集め、手洗いのプロトコルに従います。必要な個人防護具(PPE)の着用は、患者さんの部屋に入る直前に行います。

マッサージセラピストが部屋に入ると、そこまでの努力が報われます。病室では、施術者は初対面の人やその家族に会う機会が与えられます。患者さんは身体的に困難な状況やストレスを感じているかもしれません。患者さんは不快感や痛みを感じているかもしれません。施術者はインテークの会話の中で、癒しのプロセスに貢献する安全な空間を作ります。情報収集から移行して、施術者は部屋を安全に移動できるようにして、患者が快適に過ごせるように体勢を整え、サポートします。

施術はシンプルにゆっくりとしたものになります。触れることで、身体がストレスを手放しても安全であることを知り、内面の修復作業に入るようにします。より医学的な説明をお望みの方には、マッサージは身体を副交感神経系の反応へと導き、交感神経系の活性化による闘争・逃走・凍結から遠ざけることを目的としています。

病院での仕事でユニークなのは、最後の締めくくりです。多くの場合、患者はとても安心して快適に過ごすことができるので、セッションの後で自分の歴史や経験をもっと話したいと思うことがあります。また、病院ではなかなか得られない、深い休息を患者に与えることもあります。大半のセッションでは、提供者と患者の双方が、この対話によって気分が良くなります。

<患者のためのマッサージ。COVID-19パンデミック時の適応策>

アメリカでパンデミックが発生し、避難命令が出されたとき、病院でマッサージをしている人の多くは、病院は他の職場よりも安全であると考えていました。というのも、病院は病人を治療するための施設であり、感染の拡大を防ぐためにあらゆる努力をしているからです。実際、各医療機関には感染管理部門が組み込まれています。

COVID-19時代になって、病院ベースのマッサージセラピーは次のような変化を遂げました。

– すべてのスタッフは、職場に入る前に毎日スクリーニングを受けます。COVID-19の症状が出た場合、持病によるものと理解されない限り、提供者は家にいることになります。症状が出た場合、セラピストは仕事に復帰する前にCOVID-19の検査を受けるようにアドバイスされます。

– 患者は可能な限り入院前にCOVID-19検査でスクリーニングされ、多くの場合、入院中にルーチンで検査される。

– COVID-19陽性の患者は、マッサージを受けることができません。

– マッサージセラピストが使用するPPEには、マスク、アイゴーグルまたはフェイスシールド、ガウン、手袋が含まれ、セラピストはしばしばスクラブまたはユニフォームを着用します。(セラピストはスクラブやユニフォームを着用することが多いです。)

手洗い、化粧水の使用、セッションの長さ、圧力のレベル、部位の制限など、その他のプロトコルや、病院で働くマッサージセラピストのスキルは、パンデミック前と同じです。もうひとつの重要な点は、患者さんです。患者さんは、マッサージセラピストが提供する独自の優しい心地よさとケアを、引き続き深く評価しています。COVID-19の時代には、優しく安全なタッチを求める患者さんのニーズが以前にも増して高まっているのかもしれません。

ある日、私はヘムオンク病棟に入院している59歳の女性、VLさんに会いに行きました。彼女は顔なじみの私を見て嬉しそうでした。彼女の説明によると、彼女の夫は心臓に問題を抱えているそうです。COVID-19のおかげで、以前のように病院に来なくなったのです。セッションの後、彼女に気分はどうかと尋ねると、彼女は微笑みながらシンプルに “Bliss “と答えました。

患者のための病院でのマッサージ。一目瞭然

すべてのマッサージセラピストは、「揉むこと」がほぼすべての文化において古代の医療であることを学校で習ったはずです。ですから、ベッドサイドで働こうが、外来診療センターやクリニックで働こうが、どの環境もマッサージセラピーの自然なホームなのです。

病院などの医療施設を完全に避けている人も多いと思います。しかし、このような環境に惹かれる読者のために、医療環境でのマッサージの実践について知っておくべきことがあります。

– 病院でのマッサージは、一般的に入院患者(ベッドサイド)、または輸液センター、放射線センター、統合医療クリニックなどの外来患者での仕事を指します。

– ホスピスでの仕事は、病院での仕事と似ていますが、いくつかの違いがあります。ホスピスセンターや病院内で行われることもあれば、患者の自宅、介護施設、福祉施設などで出張ベースで行われることもあります。

– 雇用形態は通常、日雇いか契約社員で、フルタイムで働くセラピストはほとんどいない。

– 一部の施設では今でもボランティアを利用していますが、プライバシー保護の強化や必要なスキルの認知度向上のため、ボランティアの利用は減っているかもしれません。

– 高度な教育を受けることを強くお勧めします。いくつかのマッサージ学校では、病院でのマッサージセラピーに特化したコースが用意されています。いくつかの病院システムでは、教室でのトレーニングと実践的な経験を提供する教育プログラムがあります。

– 腫瘍学のマッサージ療法のトレーニングは、病院で働くための良い前段階となります。それらのトレーニングで学んだ技術と知識は、すべての医療的に複雑な人々を相手にする際にも生かされます。

– 発表された研究は、特定の病院の患者グループにおけるマッサージ療法の有効性について、実践者を熟知させるでしょう。

<マッサージはどのようにして支払われるのか?>

まだマッサージセラピーを提供していない病院や診療所は、サービスの経済的側面について知りたいと思うかもしれません。マッサージセラピーは、病院で提供される他のあらゆるサービスに比べて低コストのサービスです。

残念ながら、Medicareはどのサービスが保険適用になるかの基準を設定しており、ごく少数の診断を除いて、マッサージは現在そのリストに含まれていません。しかし、資金調達の方法はまだたくさんあります。過去には、慈善団体からの助成金、熱心な募金活動、患者さんからの感謝の気持ちを込めた寄付金などが一般的でした。

研究助成金は、少なくとも一時的にマッサージセラピーサービスを提供するためのもう一つの手段です。病院でのマッサージセラピーの可能性は非常に大きく、これまでほとんど検討されてきませんでした。痛みや不安などの症状は十分に検証されていますが、睡眠、吐き気、便秘などの症状は、まだ十分に研究されていません。

パンデミックの影響で財政的な不安があるため、新しいプログラムの資金調達は難しいかもしれませんが、この時期が終われば、サービスとしてのマッサージセラピーは再び成長し、繁栄することでしょう。

この危機は乗り越えられる

病院でのマッサージ治療の安全性と有効性の開発は、COVID-19の調整を含め、多くの作業が行われています。もしマッサージセラピストが、この作業の説明に引き込まれ、興奮を覚え、イエスと感じるなら、患者の世界は彼らの参加を必要としています。

病院でのマッサージをより利用しやすくするための努力は、取るに足らないものではありません。また、パンデミックが医療の経済に影響を与えていることも理解しておく必要があります。創造的な答えは、現在の危機が過ぎ去り、人生が再生することを知っているとともに、前進する方法です。技術と準備を整え、患者の利益を擁護するために自分の役割を果たし、地域のヘルスケアシステムに関与し続けることが、次のステップとして最適です。

病院での仕事に限ったことではありませんが、COVID後の状態に特化した研究や、患者の満足度、入院期間、疼痛管理など、入院患者に対するタッチセラピーの効果を実証する研究も必要です。

現在、多くの病院では、感染症の拡大を防ぐために、訪問者を制限しています。訪問者自身も、健康上の問題から病院で過ごすことに抵抗があるかもしれません。しかし、症状を和らげることを目的としたマッサージセラピストとの出会いは、患者さんにとっては感謝の気持ちでいっぱいになり、体も楽になります。

Carolyn Tague, CMT, is program manager and lead instructor of the advanced training in hospitalbased massage therapy program at the University of California, San Francisco, Osher Center for Integrative Medicine. She is the founder of Tague Consulting, which offers continuing education courses and consulting. She co-authored, with Gayle MacDonald, “Hands in Health Care: Massage Therapy for the Adult Hospital Patient” (Handspring Publishing, 2020). Gayle MacDonald contributed to this article.

As a special offer to MASSAGE Magazine readers, order Carolyn Tague’s and GayleMacDonald’s newly published book “Hands in Health Care: Massage Therapy for the AdultHospital Patient,” Second Edition, direct from Handspring Publishing and save 20% off thelist price and get free shipping. Order direct at handspringpublishing.com and use discountcode MMHC20. Offer expires July 31, 2021.

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©translated by Rieko Kokubun_20210704

History

History

オイルマッサージが体系的にまとめられたのはスウェーデン。それには2つのタイプがあります。

ひとつめは世界大戦で疲弊した国民の健康回復のために、家庭において誰でもできる簡単な「型のある施術方法」が、一般的なスウェーディッシュ・マッサージとしてまとめられました。やがて、時の経過とともに、それはエステティックやアロママッサージの施術法として取り入れらて、ヨーロッパから世界へと広がりました。ロミロミやアーユルヴェーダのような様々な文化的背景を持つオイルマッサージも、施術自体には、この「型のある施術方法」を使っています。

一方で、医療の専門家である医師によって、運動療法と組み合わせて開発された本格派スウェーディッシュ・マッサージは、いつしかヨーロッパからは姿を消してアメリカへと輸入され、フィジカルな要素の強いアメリカの文化にフィットして、古典的なスウェーディッシュ・マッサージから脱皮し、更に、医学的な側面を発達させ急速に進化を遂げて「マッサージセラピー」という新たな分野を創りだしました。

マッサージセラピーは、その歴史の始まりから運動療法の知識が取り入れられており、更に、医学的側面が強化されたことによって、同じリラクゼーションの癒しの分野ではあっても、エステティックやアロママッサージとは明らかに異なっており、新しいオイルマッサージの専門分野として発展を続けています。その知識においては、筋解剖学をもとにして、クライアントの主訴に対してアセスメント(分析)を行い、S.O.A.Pプランという個別プランの作成を行い、クライアント一人ひとりの現状に合わせて論理的・具体的な施術を行うのが特徴です。

施術の技術においても、従来のエステティックやアロママッサージのソフトタッチに加えて、筋肉や筋膜の深部まで圧が浸透するディープティッシュの効果を高めるためにマッサージセラピー特有のストロークが開発されました。体を痛めずにその技術を使いこなすボディメカニクスも特徴です。マッサージセラピーは皮膚への刺激にとどまらず、筋骨格系はもちろんのこと人体のシステム(系)の全体性を理解したプランの作成によって、信頼性の高い施術を提供します。

日本では、オイルマッサージは医療行為ではなくリラクゼーションの範囲の職種です。MTIでは法律に沿ってセラピストとして行ってはいけない範囲を理解した上で、日本で初めて、クリニカルで専門的な知識と技術を持つ本格派セラピストの育成を行います。

Vision

Vision

日本初「ヘルス・プロフェッショナル」としてのセラピストを育成

MTIは、「癒し」の範囲に留まらず、医師や看護師に準ずる
「健康についての専門家 (ヘルス・プロフェッショナル)」としての
クリニカルな知識と技術をもつセラピストを育成します。
そして、世界水準のマッサージセラピーの優れたカリキュラムで教育を受けた
セラピストを育成し、良質な施術を人々へ提供できるようにすることで
地域社会への貢献を行います。

「職業としてのセラピスト」から「生き方としてのセラピスト」へ

MTIは、セラピストとしてのホリスティックな在り方を体現できるように生徒を育てます。
自然や生命の大切さ、持続可能な社会の実現、
国連のSDGs 17カ条などへの理解を深め、セラピストとしての生き方
そのものが一つの象徴(シンボル)となり人々へインスパイアするような、
調和のとれた新しいライフスタイル (=生き方) を発信します。

Mission

Mission

セラピストの自立をサポートし、社会的地位を向上させる

MTIは、日本に「マッサージセラピー」という世界水準の専門分野を確立し、
「マッサージセラピスト」という専門職を広げます。
これにより、オイルマッサージにおけるセラピストの意識を高め、
その知識と技術を飛躍的に向上させて、セラピストの自立と社会的地位の向上に努めます。

女性としての豊かな生き方、その選択肢の多様性を発信する

MTIは、日本に「マッサージセラピー」という世界水準の専門分野を確立し、
「マッサージセラピスト」という専門職を広げます。
これにより、オイルマッサージにおけるセラピストの意識を高め、
その知識と技術を飛躍的に向上させて、セラピストの自立と社会的地位の向上に努めます。

「癒し」の先の、セラピストの社会貢献の意識を育む

MTIは、日本に「マッサージセラピー」という世界水準の専門分野を確立し、
人が癒しを行う意味は、実は「その先」にあります。
「癒された自分として、どう生きるのか」を思いきり表現できるようになること・・・
これが癒しの真の目的であることを理解し、MTIは、生徒一人一人がセラピストとして
癒しを提供することで人々や社会に何を伝え、どんな変化をつくりだしたいのかを問いかけます。
それによって、セラピストの意識が高まり、
より豊かで美しい変化を社会につくりだしていけるようになることを願います。


第6期生受付

MTI(Massage Therapy Institute)では、第6期生の受付を行っております。

受講生が学んだことをお客様に還元できるレベルまで習得し、「施術が変わる」「説明が細かく丁寧に変わる」「お客様のカラダが変わる」「セラピスト人生がより自信に溢れ、誇らしく、もっと輝かしいものになる」 ことを目指しています。

早期にご入学の方には、”特別な受講特典”もございます。

詳しくは個別相談会やセミナー&説明会でもお伝えしますので、具体的なことが知りたい方はご予約ください!

2024年4月開講
ZOOM個別説明会