レベル1

目的と内容

オイルマッサージの効果をあげてクライアントの満足感を高める第一ステップは、身体を具体的に理解すること。解剖生理学による皮膚の構造と役割に加えて、筋解剖学によって筋骨格系 (骨・筋肉・腱・靭帯・筋膜)について理解します。詳細な筋解剖学によって、クライアントの姿勢や関節の可動域を見て、その症状や主訴への分析ができるようになり、腰痛・肩こり・側湾症・四十肩・顎関節症・膝の痛みなどの筋骨格系の症状に対しても、具体的でクリニカルな効果の高い施術ができるようになります。

実技では、オイルマッサージにおいて最も専門的な技術であるマッサージセラピーのディープティシュのストロークを身につけます。同時に、しっかりと力強いボディーワークとしての施術であっても、疲れず職業病にならないためのボディメカニクスを学びます。これは一般に教えられている基礎的なボディメカニクスよりもバージョンアップされたもので、身体の力学を理論と体感でわかりやすく学べる世界でも最高レベルのボディメカニクス(当校オリジナル)です。

PD (プロフェッショナル・ディベロップメント)は、接客サービス業を参考につくられた日本のセラピスト教育とは異なる、国際基準の専門的なセラピスト教育プログラムです。セラピーの現場で起きる様々な出来事を想定し、それらの状況下におけるセラピストとしてのプロフェッショナルな考えや態度とは何なのかを理解します。セラピスト自身のための心理学によって感情と思考をクリアーに保ち、どんな状況の中でも「Client-centered/ クライアント・センタード」の仕事ができる真のセラピストを育成します。

「筋解剖学_1:骨学」講義

オイルマッサージのターゲットであるソフトティシュ(筋肉、腱、靭帯、筋膜など)は、骨によってその形が示されます。ですから筋解剖学の第一歩として、まずは骨の構造・役割・名称・骨指標を理解できるようにします。

「筋解剖学_2:筋肉学」講義

施術で効果をあげるために、その対象である骨格系の筋肉の構造・役割・名称・起始部 & 停止部・作用について詳細まで理解します。

「アセスメント(評価・判断)」講義

筋解剖学 1 & 2 の知識を実際に使いこなし、実際の施術に向けて、理解を染み込ませるための授業です。アセスメントによって、複数の筋肉の作用を複合的に理解できるようになります。例えば、一つの関節における各筋肉の緊張具合を判断したり、筋解剖学で姿勢を評価できるようになります。

「S.O.A.P.プラン_1(筋肉)」講義

型の決まった施術や簡単なオーダーメイドの施術ではなく、筋解剖学をもとに個別のプランを作ることで、そのクライアントに合う具体的で効果的な施術が提供できるようになります。

・S (Subjective):クライアントの主訴。

・O (Objective) :セラピストによる観察。質問する(問診)・見る(視診)・聞く(聞診)・匂い(嗅診)・触れる(触診)により、専門的な観点からクライアントの状況を把握します。

・A (Assessment):アセスメント。筋解剖学による姿勢の評価。クライアントの職業的な身体の使い方、日常的な姿勢、過去の事故や怪我の影響などの情報も含め、筋解剖学を用いて全体的な姿勢の評価を行うことで、どの筋肉が過剰な緊張状態にあり・どの筋肉が引き伸ばされ弱くなっているかを見極めます。

・P (Plan):施術プラン。① S. O. A.からの情報を総合的に組み合わせ、②クライアントの状況を分析し姿勢を評価したカルテをつくり、③長期的な施術計画をたて、施術のゴール(長期・中期・短期)を明確にして、そこから短期的なプランを導きだす。④ 毎回のセッションの施術による効果や変化も記録し、プランを修正していきます。

「パルペーション(触診)_1」実技

身体に直接に触れて施術をするオイルマッサージにおいては、肌の下にある筋肉・腱・靭帯・筋膜などを触診によってきちんと特定し、具体性のある施術をすることで施術のクオリティーと効果がアップします。触診技術を高めるエクササイズにより指の感性を研ぎ澄まして繊細に細胞組織を見つけて感じられるようになります。また、この繊細な指使いは施術の技術も高めます。

「マッサージセラピーのストローク」実技

スウェーディッシュ・マッサージから進化するなかで開発されたマッサージラピーのディープティシュ(身体の深部組織)のストロークを身につけます。
1)ホールディング
2)エフルラージュ
3)ペトリサージュ(スクウィージング・ストリッピング・リンギング・ピッキングアップ・スキンローリング・ニーディング)
4)フリクション(サーキュラー・縦方向・クロスファイバー)
5)タポテメント&パーカッション(カッピング & クラッピング、ビーティング、ハッキング、タッピング)
6)バイブレーション
7)ジョスリング
8)コンプレッション

(*日本では、揉捻法などと訳されてもいますが、ドライの技術名称をオイルに当てはめることで、ドライとオイルの施術の違いが曖昧になり誤解を生みやすくなるために、当校では、マッサージセラピーのオリジナルのストローク名のみを採用しています)

「BMSボディメカニクス_1
created by Rieko Kokubun」実技

アスリートがスポーツで結果をだすためには「身体の構造による動きを力学的に理解する」ことが大切です。オイルマッサージの施術においても、それは同じです。特にディープティシュの施術においては、ただ腕や手に力を入れて圧をつくると、身体の疲労や職業病の元になるだけでなく、クライアントにとっても心地の良い圧にはなりません。ボディメカニクスは、疲れず、身体を痛めず、施術においてクライアントが満足する高品質の圧をつくりだすための身体の使い方です。

BMS ボディメカニクスは、一般に知られている基礎的なボディメカニクスとは全く異なり、MTI 校長である國分利江子が武道の鍛錬と理論を取り入れて10年以上に渡って研究を続けて開発されました。世界で最も詳細にまとめられたボディメカニクスの実践的な理論と技術を学べるのはMTIだけです。

「PD(プロフェッショナル・ディベロップメント)_1」講義

セラピストとは、そしてその仕事とは。自分の境界線や逆転移とは。心理系のセラピストの規範とはまた違う、身体に触れる職業であるマッサージセラピストとしての倫理基準、規範、セラピスト自身のための心理学を含み、どんな状況の中でも「Client-centered/ クライアント・センタード」の仕事ができる真のセラピ
ストを育成する教育プログラムです。

「I-ステイトメント」を使いこなす習慣をつけることで、セラピストとしての自分の思考と感情をクリアー保ち、適切な状況判断をすることができるようになるために、職場における悩みが解決され、最高の自分の状態で仕事をする方法が身につきます。