2026.10.23

【TOPセラピスト直伝】たった、ひとつのことで、変わってしまう習慣

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今日は、私がこれまで多くのセラピストを育ててきた中で実感している、「たったひとつのことで人生が変わってしまう習慣」についてお話しします。新しいことに挑戦するとき、壁にぶつかったとき、私たちはどんな意識で向き合えばよいのか。セラピストとして、そして一人の人間として成長し続けるための考え方をお伝えします。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

古い自分のままでは、新しい挑戦は難しい

私たちは誰しも、自分なりの考え方や行動のパターンを持っています。その中には、マイナスに働くパターンもありますよね。

そのパターンを抱えたまま、これまでより新しいこと、より高いレベルのことに挑戦しようとすると、初めから壁にぶつかってしまいます。スピードも遅くなります。

これまで平地を歩いてきた人が、急に高い山に登ろうとするようなものです。今までの自分のまま、今までのやり方で登ろうとすれば、「難しい」「無理」と感じてしまうのは当然のことです。

ですから、「あそこへ行くぞ」と決めたなら、そこに行ける自分に今からなっていなければなりません。少なくとも、意識だけは。身体も頭の中身も急には変わりませんが、意識は一瞬で変えることができるのです。

「初心に帰る」の本当の意味

何かを始めようと決めたとき、皆さんの意識は大きくなっていたはずです。だからこそ、一歩を踏み出すことができたのです。

「初心に帰る」というのは、単に最初のフレッシュな気持ちに戻りましょう、ということだけではありません。「やるぞ」と決めた、あの勢いのある自分。自分を信じることができていた自分に戻る、ということです。「自分ならやれる」と思えなければ、そもそも挑戦を始めることはなかったはずですよね。

そのときは、「今の私はこのくらいだけど、なんだかこのくらいの自分になれそうな気がする」と思ったはずなのです。

その大きな意識、大きなエネルギーで「行くぞ」と、ときに落ちそうになりながらも進み続けるから、旗を立てることができる。月に着陸できるのです。あの時代に月面着陸を成し遂げた人たちは、バックアップチームも含め、本当に想像を超えることをやり遂げました。

でも、人は誰でも、前人未到のことができる存在なのです。全員がそうです。問題は、その自分を信じるかどうか。そして、行動し続けられるかどうかです。

継続する力と、どん底でこそ自分を信じる力

一度行動して終わり、ではありません。絶対に必要なのは継続力です。

けれども考えてみてください。これまでなら少し挑戦しては元に戻ってしまっていた人が、意識を変え、その意識で毎日を過ごし、行動していく。それだけで、気づけば1年半後にはまったく違う場所にいるのです。そのときには、もっと大きな自分になっているはずです。

実際に、挑戦を乗り越えてきた生徒さんたちは口をそろえて言います。「あのとき挑戦しなかったら」「あのとき諦めていたら、私はこんなふうになれていなかった」と。彼女たち、彼らも、必ず何度かは「諦めたい」と思ったことがあるのです。そのほうが楽ですから。それでも諦めなかったのです。

力強く見える先輩たちも、最初はみんな同じところからスタートしています。

だからこそ、調子のいいときだけ自分を信じるのではなく、どん底にあるときこそ自分を信じられる自分を作っておくことが大切です。そうすれば、どんなに落ち込んでも、どんなにどん底にあっても、最も短い時間で抜け出すことができます。そういう自分を作っておけたら、人生はもう儲けものです。

壁に当たったとき、「どうしたらできるだろう」と考える

今までのあなたなら、高いハードルを前にして「難しいな、無理だな」と感じ、そこで止まってしまっていたかもしれません。挑戦の高さが違うのですから、それも無理はありません。

けれども、これからのあなたは違います。意識は高く持ちながらも、実際の能力や知識はまだ追いついていない段階かもしれません。それでも意識が高いのですから、壁に当たったときに「できない、どうしよう」と止まるのではなく、「どうしたらできるだろう」「どうやったら超えられるだろう」と思考を使う訓練をしてください。

「絶対無理」「できない」「難しい」というところで止まらないでください。半歩だけでもいいのです。足の親指ひとつ分だけでもいいから、その先へ進む習慣をつけてください。

なぜこれをお伝えするかというと、本当に変わってしまうからです。このたったひとつのことで。私はこれまで、たくさんのセラピストを見てきました。これは、そこから得た本当のデータなのです。

二つのパターンの違い

ゴールに向かうとき、人は大きく二つのパターンに分かれます。

ひとつは、過去の自分を脱ぎ捨てないまま、これまでのメンタルのパターンで進んでいく人です。

「頑張るぞ。……あれ、結構難しい。パソコンも使うのか。あ、でも助けてもらえた。仲間もいた。頑張ろう。……でも宿題があって、1週間遅れてしまった。いや、でも他の人もそう言っていたし。だけど家族のことが、仕事のことが……。でも頑張ろう」

ときどき「頑張ろう」は重なるのですが、気づけば試験が近づいていて、いつまでたってもゴールにたどり着かないのです。

もうひとつは、「私は今までの私とは違う」と決めて、とにかく自分を信じてどんどん脱皮していく人です。「新しい自分を見てみたい」と思って日々行動している人は、「ちょっと難しいけど、行く。そうか、こうすればいいんだ。分かった、よし」と言って、ゴールに到達します。

スピードは多少違っても、エネルギーの使い方がまったく違うのが分かるでしょうか。そして、そのうちに自然と努力できるエネルギーへと変わっていきます。

前者の人は、ひとつのゴールにも到達できないため、行ったり来たりしながら、いつも夢を追い求めているタイプになります。ある程度はやっていて、ある程度は満足しているけれど、「本当にやり遂げた」というところまで行くエネルギーにはならないのです。

一方、後者の人は「やった!」と感じます。すると、どうなると思いますか。次の目標を作るのです。「やった、次の目標」「やった、次の目標」と。

一度、新しいパターンを作り、「やった」という気持ちよさを脳と身体に刻んだ人は、同じことをもう一度やりたくなります。今度はより高いレベルで「やった!」「嬉しい!」となって、どんどん成長していくのです。

ですから、もし落ち込んだり不安になったりしたときは、この二つのパターンをいつも思い出してください。ノートに書いておくのもおすすめです。

「90秒」を過ぎたら切り替える

悩んでいる状態のままでいても、何も解決しません。

実は、脳神経系の観点から感情に伴う化学物質の流れを見ると、およそ90秒は仕方がないと言われています。けれども、90秒が経った後も同じ状態でいたら、自分の5年間は変わらないと思ってください。

5分、10分、30分、1時間と時間を無駄にしていても、「だって落ち込んでいるし、不安だし」と言っていられるかもしれません。でも、5年間この状態でいると思ったら、それを選べるでしょうか。選べないですよね。それなら、早く前向きな自分を作ってしまったほうがいいのです。

面白いことに、変わるのは能力だけではありません。その人の表情や人柄、雰囲気まで変わるのです。前向きな人は、ピカピカと輝いていて、いつも明るく、エネルギーが大きい。

お客様が選ぶのは、どちらのセラピストか

ここで考えてみてください。お客様は、どちらのセラピストのもとに来ると思いますか。

「大変ですよね。分かります、私も経験したことがあります。でも頑張りましょう」と言う人と、「なるほど、こういうことができますが、いかがですか? あなたなら大丈夫、一緒にやりましょう!」と言ってくれる人と。

以前の日本では、前者のタイプがセラピストらしいと思われていました。でも私は、それは違うと感じて、すぐに後者の立ち位置に自分を変えました。そして、生徒さんたちのことも後者のセラピストとして育てると決めたのです。

だからこそ、自分のパターン、自分の表現、選択、考え方、行動に責任を持ちましょう。

自分のエネルギーに責任を持つ

仲間と共に学ぶということは、自分のあり方が自分に影響するだけでなく、周りにも影響するということです。

もちろん、落ち込むことがいけないと言っているわけではありません。人間ですから、落ち込むこともあります。悲しくもなるし、腹が立つこともある。私もしょっちゅうです。でも、「あ、違ったな」と気づいたら、そこで90秒、自分を観察してみてください。脳神経的には個人差があるかもしれませんが、平均値として目安にしてください。

そして「あ、収まった」と思ったら、その感情を引きずって継続するのではなく、吐き出してリセットする。そのうえで「どうしたいか」を考える。そうやって、自分のパターンを自分にとってプラスのパターンへと、どんどん変えていくのです。

誰かに助けてほしいとき、素敵な人、素晴らしい人がそばにいてくれたらいいなと思いますよね。まずは、自分がその人になるのです。ときには助ける側と助けられる側が入れ替わることもあるでしょう。けれども、助けてもらうときでさえ、常にいいエネルギーでいることを学びましょう。

ネガティブで暗く、重たく凝り固まったエネルギーで、周りの環境を壊してしまわないように。私はいつも言っているのですが、環境破壊は自然だけの問題ではありません。人間のあり方のほうが、よほど大きな影響を与えているのです。

自分自身がパワースポットになる

心と頭がぐしゃぐしゃになると、神社やパワースポットに行きたくなりますよね。でも私は、「自分自身がパワースポットになる」ということを提唱しています。そういう存在になれたら、とても素敵だと思いませんか。

「なんだかモヤモヤする、整理したい。神様、お願いします」と言って神社に行くのと、すでに自分自身がクリーンでクリアでパワフルな状態で神社やパワースポットに行くのとでは、まったく違う体験になります。これは本当にお伝えしたいことです。

ぜひ、そういう生き方に変えていきましょう。

学ぶ姿勢:「言われたら、すぐ変える」

最後に、学ぶうえでとても大切なことをお伝えします。それは、「言われたら、すぐ変える」ということです。

分からないことがあったら、その場で「分からない」と言ってください。分からないことは、まったく悪いことではありません。分からないから学びに来ているのです。知っているふりをする必要はありません。それよりも、しっかりと自分のものにしてください。

私たちは、教えたくてうずうずしています。その想いを本当に受け取って、持ち帰ってください。そうすれば、日々の練習が変わります。

まとめ

新しいことに挑戦するとき、古い自分のパターンのままでは壁にぶつかり、なかなか前に進めません。身体や知識は急には変わらなくても、意識は一瞬で変えることができます。「やるぞ」と決めたときの、自分を信じていた勢いのある自分に立ち返り、その意識で毎日を過ごし行動し続けることが、大きな変化を生み出します。

壁に当たったときに「無理」「難しい」と立ち止まるのではなく、「どうしたらできるだろう」と考え、半歩でも先へ進む。このたったひとつの習慣が、ゴールに到達できる人と、行ったり来たりを繰り返す人との違いを生みます。そして一度「やった」という喜びを脳と身体に刻んだ人は、次々と新しい目標を達成し、成長し続けていくのです。

落ち込むことは誰にでもあります。大切なのは、90秒を目安に感情を観察し、リセットして、プラスのパターンへと切り替えていくこと。自分のエネルギーに責任を持ち、自分自身がパワースポットのような存在になることで、表情や雰囲気までもが変わり、お客様から選ばれるセラピストへと近づいていきます。

ぜひ今日から、「たったひとつの習慣」を始めてみてください。


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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。

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