2026.09.18

【TOPセラピスト直伝】ほとんどの人が間違えているスキルアップの方法

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、多くのセラピストが陥りがちなスキルアップの誤解についてお話しします。技術を磨くというと「新しい技術をどんどん取り入れること」だと考える方が多いのですが、実はそれこそが遠回りの原因になっています。本当のスキルアップとは何かを、一緒に確認していきましょう。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

ゴールを最後に持っていかない

ボディメカニクスを1年かけて習得しようという考え方は、まず手放してください。初めの数回で基本(ボディメカニクス)をきちんと身につけ、そこからスキルアップを重ねていくのが正しい順序です。ゴールを最後に持っていっていかない。

日本人の生徒さんはとても控えめな傾向があり、「まだダメだ、まだダメだ」と言いながら学びを長引かせてしまうことがよくあります。しかし大切なのは、できたところから収穫していくという姿勢です。

実際には6割できているにもかかわらず、「全部できていない」というメンタルになってしまう方が少なくありません。だからこそ、自分に力を与えるつもりで、できた部分をしっかり認めてあげてください。

“OK”のラインを、少しずつ引き上げていく

ただし、一度「オッケー」になったとしても、それはレベル1の段階でのオッケーにすぎません。オッケーのラインは、学びが進むにつれて少しずつ引き上げていく必要があります。基本のボディメカニクスもレベル1で合格したらそれで終わりではなく、レベル2にはレベル2なりの、レベル3にはレベル3なりの精度が求められます。講師になっても、この積み重ねは続いていくものです。

道具を増やすのではなく、使いこなす力を高める

スキルアップというと道具や技術の種類を増やすことだと誤解されがちですが、実際はそうではありません。世界最高のシェフであっても、使うナイフの数は100本もなく、多くてもせいぜい15〜20本程度です。増えていくのは道具の数ではなく、その使い方のスキルなのです。

同じ1本の包丁でも、使い手の技量によって作れるものはまったく違ってきます。オイルマッサージの技術も、まさにこれと同じ考え方で捉えてください。

セラピスト難民にならないために

日本のセラピストによく見られる残念な傾向として、新しいものを次々と取り入れることで上達すると勘違いしてしまうケースがあります。その結果、いわゆる「セラピスト難民」のように、技術を求めて放浪してしまうことになりかねません。

本当に一生役立つスキルとは、初めに最高レベルの道具と知識をしっかり身につけ、その後はひたすら鍛錬を重ねていくことで築かれるものです。世界最高のシェフを目指す人の多くも、ある段階で自分のレベルに気づき、本場の最高のレストランで最高のシェフのもとに弟子入りし、ゼロから実地訓練を重ねて自分のスタイルを作り上げていきます。

あれもこれもと中途半端な要素を寄せ集めてしまうのは、いわばちゃんこ鍋を作るようなものです。どんなに美味しくても、ちゃんこ鍋は最高級レストランの料理にはなりません。

道具をバージョンアップさせるという発想

これから良いお客様に恵まれ、単価をきちんと確保しながら、他者に頼らず自分の力で収入を得て、生涯セラピストとして働き続けたいと考えるなら、ディスカウント価格での競争から抜け出す必要があります。そのために大切なのは、自分の道具を磨き続けるという発想です。

普通のセラピストが使うレベルの道具を使い続けるのではなく、最高レベルへと引き上げていくことで、同じ道具がネクストレベルへとバージョンアップしていきます。技術を横に広げていくのではなく、上に積み上げていく。これがスキルアップであり、バージョンアップという考え方です。

基礎的なボディメカニクスは、1年ではなく4ヶ月で習得できるようになります。そこから先は、細かい部分を自分で見直しながら、オッケーのラインを少しずつ引き上げていくことが重要です。「まだダメだ」というメンタルではなく、「オッケー、オッケー」と自分に力を与える学び方に、ぜひ切り替えてください。

まとめ

今回は、多くのセラピストが誤解しがちなスキルアップの本質についてお伝えしました。スキルアップとは、新しい道具や技術をどんどん取り入れることではなく、限られた最高レベルの道具を使いこなす力を磨き続けることです。

ゴールを最後に持っていかず、初めの段階で基本をきちんと身につけること。できたところをしっかり認め、オッケーのラインを少しずつ引き上げていくこと。そして、あれもこれもと手を広げるのではなく、一つの道具を上に積み上げるようにバージョンアップさせていくこと。これらの考え方を意識するだけで、スキルアップのスピードと質は大きく変わっていきます。

生涯セラピストとして、誰にも頼らず自分の力で収入を得ながら、生きがいを持って働き続けるために、ぜひ今日からこの学び方に切り替えてみてください。


MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)のご案内

私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。

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