2026.08.28

TOPセラピスト直伝 自分にあった学びの軸を作る方法!

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、「自分にあった学びの軸をどう作っていくか」というテーマでお話ししたいと思います。何かを学ぶとき、私たちは誰かが作り上げた技術や理論を受け取るところから始めます。けれど、それをただ受け取るだけで終わらせるか、それとも自分のものとして育てていくかで、その先の道は大きく変わっていきます。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

ゼロから何かを生み出す人の姿

世の中には、素晴らしいボディワークや心理学のメソッドがたくさんあります。そのすべてが残っていくわけではなく、本当に意味のあるもの、時代を超えて歴史に残ってきたものだけが、今私たちの手元に届いています。

そうしたメソッドを作り上げてきた人たちは、とても根気強く探求を続けてきた人たちです。私自身もマッサージセラピーを学び、それを本当に深めようとする過程で、ボディメカニクスというものを作り上げてきました。その中で気づいたのは、何もないゼロの場所から何かを立ち上げる人は、簡単に答えが見つかることなど決してないということです。

失敗しては起き上がり、また失敗しては起き上がる。何十回、何百回と繰り返して、ようやく一つの答えにたどり着く。最終的に形になったものだけを見て「すごい」と言われますが、そこに至るまでには、目には見えない長い積み重ねと探求があるのです。

教わる人にこそ必要な「探求」

そして、ゼロから何かを作り上げる人がいる一方で、それを教わる人たちがいます。世の中のほとんどの人は、こちらの立場でしょう。

教わる人は、そのメソッドを素晴らしいと感じ、学びたい、身につけたいという気持ちを持って始めます。ところが、一生懸命取り組んでいるのに「できない」と感じた瞬間、思いのほか簡単に心が折れてしまうことがあります。

そんなとき、思い出してほしいのです。できない時間は、探求の途中に過ぎないということを。それは、できるようになるためのプロセスそのものなのです。

では、教わる人は、それを作り上げた人より劣っているのでしょうか。決してそんなことはありません。自分が出会い、心から惹かれたものを手がかりに、自分自身の探求をしっかりと行えばいいのです。

教えてもらったことに対して、「こうすればいいんですね、分かりました」で終わらせず、一歩立ち止まって考えてみてください。頭では理解できたけれど、実際に身体でやってみたらどうだろう。なぜこの先生は、この場面でこの方法が一番いいと気づいたのだろう。そうした問いを重ねていくこと自体が、探求なのです。

レシピ通りでは終わらせない ― 型に自分を吹き込む

教えてもらった型や柱には、それを教えるために必要な、確かな意味があります。私自身、マッサージセラピーを教える上で、オイルマッサージの技術を高めるカリキュラムを作るとき、参考にしたベースはありましたが、そこに数多くの工夫を重ねてきました。ボディメカニクスも、ゼロから設計したものです。

最高の技術で確かな結果を出すために、何が必要な素材なのか。その素材がしっかりと立ち上がるための軸には何を据えればいいのか。要素と要素の関連性をどう組み立てれば、セラピストとしての実力が揺るがない形になっていくのか。そうしたことを考え抜いた末に、できるだけシンプルにまとめたものが、今皆さんに渡っている「型」です。

だからこそ、その型を手渡されたとき、ただ「こうすればいいんだ」となぞるだけでは、なかなか自分の中に染み込んでいきません。

これは、お料理のレシピにとても似ています。完璧なレシピがあったとしても、「この野菜は、こちらの産地のもののほうが水分が多くて美味しいかもしれない」「お醤油に少しだけ麹を混ぜてみよう」というように、意味のある構造の中で、自分なりの工夫を加えることができます。レシピそのものを壊してしまうわけではなく、そこに込められた意味を尊重しながら、自分の探求を重ねていくのです。あるいは、味付けはレシピ通りにしながら、盛り付けるお皿にとことんこだわってみる、という探求の仕方もあるでしょう。そうして初めて、それはその人自身のものになっていきます。

教える人、伝える人という役割

ゼロから何かを創り上げる役割とは別に、すでに完成された型を受け取り、それを自分のものとして探求し、染み込ませ、自分の才能や個性とともに花開かせて、多くの人に届けていく役割があります。

教える仕事を選んだ人は、施術そのものでたくさんの方と出会う時間は限られます。教えることに時間とエネルギーを注ぐからです。私自身、施術だけを続けるのか、教えることに軸足を移すのかを問い直した時期がありました。そして私は、教えたい、伝えたいという思いを選び、教えることに時間を注ぐようになりました。

だからこそ、ここで学んだ皆さんには、私ができなかった分まで、たくさんの方と出会い、自分がいいと感じたものを自分らしく表現し、多くの人に喜んでもらうという役割があると思っています。同じ講師であっても、一人ひとり果たす役割は違います。そこに上下はありません。自分に合ったポジショニングと役割、そして自分自身の特性を、意味のある形でしっかりと結びつけていくことで、自分にやれることが、少しずつはっきりと見えてくるはずです。

まとめ

学びとは、誰かが作り上げた型をただなぞることではありません。ゼロから何かを生み出す人がいて、それを受け取り、自分のものとして育てていく人がいる。その両方の役割があってこそ、一つのメソッドは生き続けていきます。教えてもらった型に込められた意味を尊重しながら、頭で理解したことを身体で確かめ、自分なりの問いを重ねていく。その探求の積み重ねこそが、自分にしかできない学びの軸を作り上げていきます。できない瞬間に出会っても、それは失敗ではなく、できるようになるための大切なプロセスです。ぜひ、自分自身の探求を大切にしながら、一歩ずつ学びを深めていってください。


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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。

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