こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。
今回は、頭板状筋・頸板状筋のパルペーション(触察)方法についてご紹介します。頸部の深層にある筋肉を的確に触察できるようになることで、より精度の高いオーダーメイドの施術が可能になります。
ぜひ動画も併せてご覧ください。
頭板状筋・頸板状筋の起始部と停止部
頭板状筋の起始部は、第7頸椎(C7)から第4胸椎(T4)までの棘突起、および項靭帯の下位1/2です。そこから乳様突起と上項線の外側部分へと停止し、筋線維はこのような方向に走っています。
一方、頸板状筋は第3胸椎(T3)から第6胸椎(T6)までの棘突起を起始部とし、第1頸椎(C1)から第3頸椎(C3)の横突起へと走行しています。
頭板状筋を触察するポイント
頭板状筋は僧帽筋の下、頸部に位置しており、指で触察することが可能です。背中の肩甲骨と脊柱の間の部分は、僧帽筋や菱形筋の線維が重なり合っているため分別が難しいのですが、頭板状筋の一部については、直接指で触察しやすい部分があります。
指の下で筋肉が確実に動いていることを確認し、何度か繰り返してもらうと、動いている筋肉の線維がやや斜めに連動して走っている感触が得られます。これが頭板状筋です。
胸鎖乳突筋・肩甲挙筋との位置関係
僧帽筋の位置を確認したうえで頭板状筋を触察すると、その前方部分には胸鎖乳突筋(SCM)が鎖骨の方向へと走っているのが分かります。さらに、僧帽筋と胸鎖乳突筋、そしてこの二等辺三角形の下部分には肩甲挙筋が位置しています。
頭板状筋を触察しながら肩甲挙筋の状態を確認してみると、頭板状筋の部分では筋肉の動きが感じられなかった一方で、肩甲挙筋の部分では肩甲骨を上げる動きに伴って筋肉が収縮する感触が得られました。
筋肉を重なりの中で特定する意義
このように、皮膚の下で一つひとつの筋肉の位置や感触を確認していくことがパルペーションの目的です。筋肉は重なり合っており、人によって身体の特徴も異なるため、解剖学の図と全く同じ状態になっているとは限りません。実際に解剖して確認することはできないため、筋肉の形が一つずつすべて明確になるわけではありません。
しかしながら、私たちのオイルの施術においても、筋肉を一つずつ解剖してマッサージするわけではありません。身体の中で筋肉が重なり合っている状態から、それぞれの筋肉の位置を特定し、その感触をしっかりと理解することこそが、パルペーションの授業の目的です。頭を沈め、指先に集中しながら、この細やかな作業に取り組んでみてください。
まとめ
今回は、頭板状筋・頸板状筋のパルペーション方法についてご紹介しました。
頭板状筋はC7からT4の棘突起と項靭帯下位1/2を起始部とし、乳様突起と上項線外側部に停止します。頸板状筋はT3からT6の棘突起を起始部とし、C1からC3の横突起へと走行しています。僧帽筋の下にある頭板状筋は、肩甲骨と脊柱の間の部分で直接触察しやすく、胸鎖乳突筋や肩甲挙筋との位置関係を意識しながら確認していくことで、それぞれの筋肉をより明確に特定できるようになります。
筋肉は重なり合い、人によって身体の特徴も異なるため、解剖学の図と完全に一致するわけではありませんが、皮膚の下で筋肉の位置と感触を丁寧に確認していくことが、パルペーションの本質です。日々の練習を通じて、この感覚を少しずつ身につけていただければと思います。
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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。
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