2026.06.05

【オイルマッサージの歴史 8 】現在のスウェーディッシュ・インスティテュート、マッサージセラピー科

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、オイルマッサージの歴史シリーズ第8回として、1916年に設立されたスウェーディッシュ・インスティテュートが現在どのような姿になっているのか、そして私自身がそのマッサージセラピー科で送った学生生活についてお伝えします。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

スウェーディッシュ・インスティテュートの現在

1916年に設立されたスウェーディッシュ・インスティテュートは、100年以上の歴史を経て、現在はヘルスサイエンスを担う総合的な大学として機能しています。

もともとはマッサージセラピー科から始まった教育機関です。理学療法の一部としてのオイルマッサージから出発し、マッサージセラピーという新しい分野を世界に紹介するクラスが生まれました。そこから、鍼灸科、メディカルアシスタント科、看護科、外科手術技工士のクラスへと発展し、最近ではパーソナルトレーニング科も設立されています。

マッサージセラピーを中心に据えながら、医師を補佐する形でさまざまな医療専門職のエキスパートを輩出してきたこの大学は、パーソナルトレーニング科の設立によって、世界でも類を見ないユニークな教育機関としての形をさらに確かなものにしています。

マッサージセラピー科での学生生活

私が在籍していたマッサージセラピー科では、1学期の始まりは筋解剖学一色でした。朝から晩まで、24時間・週7日間、常に筋解剖学と向き合い続けるような毎日です。骨と筋肉の学習を皮切りに、マッサージセラピストとして必要な知識を体系的に学ぶカリキュラムを丸ごと体験しました。

全日制の大学ですので、1日4時間・週5日間通学し、全教科で宿題が課されます。レポートの提出も非常に多く、学習量は相当なものでした。それでも、オイルマッサージの分野で世界最高水準の教育を受け、誇りを持って施術できるセラピストになりたいという一心で取り組んでいたため、苦しいとは感じませんでした。好きなことを本気で学ぶとはどういうことか——その感覚を生まれて初めて実感した時期です。

クリニカルマッサージと実習

後半の学期では実技が進むとともに、座学・理論の習得が優先されます。人体の病理学を徹底的に学んだうえで、大学に併設されたマッサージクリニックでの研修に臨みました。

この研修では、クライアントを担当し、マッサージセラピーに特化した専門的なカウンセリングを実施します。一般的なサロンの問診とは異なり、アセスメントを経てS.O.A.P.プランを作成し、長期計画のもとでクライアントをサポートします。私自身は2名のクライアントを数ヶ月にわたって担当し、症状の変化に応じてマッサージプランを更新しながらカルテを管理するという、臨床的な実践を大学で経験しました。

オフサイト実習——スポーツイベントから医療現場へ

アメリカのマッサージセラピストの活躍の場は、日本の癒し系サロンよりもはるかに広いものです。心理学的アプローチを取り入れたホリスティックなマッサージから、病院やリハビリテーション施設でのメディカルマッサージ、さらにはスポーツマッサージまで、その守備範囲はセラピストとしての正式な業務として認められています。

学院外での実習(オフサイト実習)もカリキュラムの重要な一部でした。ニューヨークのイーストリバーやハドソンリバーで開催されるカヌー大会では、参加選手へのスポーツ前後のマッサージをボランティアとして提供しました。また、大学病院では医師や看護師への施術も行いました。

さらに、がんの症状を持つ方、がんサバイバーの方、HIVポジティブで治療を受けている方など、医療現場の患者さんへの施術を、大学教授の監督のもとで経験しました。これがクリニカルインターンシップ——大学レベルのマッサージセラピー教育が求める実習の内容です。

まとめ

スウェーディッシュ・インスティテュートは、オイルマッサージの技術を起点としながら、鍼灸・看護・外科技工・パーソナルトレーニングまでをカバーする総合的なヘルスサイエンスの大学へと発展してきました。マッサージセラピー科での学びは、筋解剖学に始まり、病理学、クリニカルマッサージ、そして医療現場での実習へと積み重なる、非常に体系的なものでした。

マッサージセラピストが医療チームの一員として社会に貢献できる——そのビジョンを具現化した教育の姿が、このスウェーディッシュ・インスティテュートにありました。私がMTIで目指している教育のあり方も、こうした経験に深く根ざしています。

次回は、このシリーズの締めくくりとして、アメリカでのマッサージセラピー教育が日本のマッサージ業界に与えた影響と、MTIが掲げる理念についてお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。


MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)のご案内

私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。

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