2026.03.20

 解剖学を施術に落とし込みたいセラピスト必見!筋肉を触って理解するセラピストのためのパルペーション(触察)方法!~前鋸筋編~ 

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、セラピストとして施術の精度を高めるうえで欠かせない「パルペーション」シリーズから、前鋸筋のパルペーション方法についてご紹介します。前鋸筋は肩甲骨の安定に深く関わる重要な筋肉でありながら、その位置や感触をつかむことが難しい筋肉のひとつです。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

前鋸筋の内側縁から探る

まず、クライアントに横向き(側臥位)になっていただきます。腕はアナトミーポジションと同じように身体の横に沿わせて保持します。

次に、施術者は肩甲骨の内側縁をていねいにパルペーションしながら、その内側へ指を静かに滑り込ませます。この際、指に余分な力を入れず、そっと潜り込ませるような感覚で行うことが重要です。

指の当て方と感触の確認

肩甲骨の内側縁の肋骨側に指を入れると、骨のエッジが感じられます。中指を使ってパルペーションを進めると、中指の拇指側には肩甲骨の内側縁が、中指の小指側には肋骨が触れます。そして、その中間の位置に、前鋸筋の柔らかい筋肉組織、そして付着部(腱)を感じることができます。

内側縁をたどるパルペーションの動き

指を骨と骨の間にやわらかく挟み込みながら、その縁をたどるように動かしていくと、指がさらに深くへと潜り込んでいく感覚が得られます。このとき、肩甲骨の内側縁が肋骨から浮き上がってくる様子が確認できます。浮き上がりを確認したら、その隙間にさらに指を入れ、パルペーションを深めていきます。

前鋸筋の全体像を把握するために

前鋸筋の内側縁の付着部、なかでも下方は、パルペーションによる感触を確かめやすい部位です。また、この領域は菱形筋の端部に近いため、その奥に位置する前鋸筋を意識しながらパルペーションすることで、より明確に筋肉の存在を感じやすくなります。

上記の手順を参考にしながら、前鋸筋の全体像を丁寧に探っていきましょう。

まとめ

今回は、前鋸筋の内側縁からパルペーションを行う手順についてご紹介しました。

・クライアントは側臥位で、腕をアナトミーポジションに保持する
・肩甲骨内側縁に沿い、指を力まずそっと肋骨側へ滑らせる
・拇指側に肩甲骨、小指側に肋骨を感じながら、その中間で筋肉組織・付着部を確認する
・内側縁をたどる動きで指をさらに深く潜らせ、肩甲骨の浮き上がりを活用する
・付着部下方はパルペーションしやすく、菱形筋の奥にある前鋸筋を意識することがポイント

パルペーションは、繰り返しの練習によって感度が高まります。解剖学的な知識と身体感覚を結びつけながら、丁寧に積み重ねていきましょう。


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