2026.01.30

解剖学を施術に落とし込みたいセラピスト必見!骨を触って理解するセラピストのためのパルペーション(触察)方法!~肩部編~

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、マッサージセラピストにとって重要な技術である「パルペーション」について、特に肩部の骨格構造を正確に理解するための方法をお伝えします。解剖学の知識を実際の施術に落とし込むために、肩甲骨の各部位を的確にパルペーションする技術を身につけましょう。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

肩甲棘のパルペーション方法

肩甲棘の位置をパルペーションで探してみましょう。

まず、肩甲骨の背部で右側を使います。この肩甲骨の形をなんとなくなぞった時に、横に羽のように少し出っ張っているラインが肩甲棘です。

内側のラインをずっと辿りながら、横に出っ張っているラインを指で辿っていってください。2本の指でヘリを辿ったり、その線に沿ってまっすぐ細い橋を渡るような感じでずっとそこを辿ったりしてください。

内側縁のパルペーション方法

クライアントの肩の下に片手を入れます。そして力を抜いてもらってください。

今度はもう片方の指を使って、内側縁の位置を辿ってみます。外側から少し内側縁のヘリにぶつけるような感じで辿ると、肋骨と肩甲骨の隙間を指で測れるような感じになります。

逆に今度はこちら側からヘリを下に降りるような感じでゆっくりと辿ってみてください。内側縁というのは身体の脊柱とほぼ平行な感じで、少し角度がついていますが、縦のラインにて存在していることを理解してください。

下角と棘下窩のパルペーション

次に下角です。この部位には回旋筋群として上腕骨の方に走っている筋肉があります。

内側縁の方は筋肉が少し薄い感じですが、それが集まって他の筋肉も合わせて上腕骨の方に行くため、棘下窩の外側の部分、外側部は形がはっきりわからないぐらい、骨の感触がほぼ見分けにくい状態になっています。

棘上窩のパルペーション方法

続いて棘上窩です。棘上窩は内側縁の延長線上で三角形を取った場所です。肩甲棘があって、この三角形に入る場所となります。

この下の棘下窩よりも、棘上窩はスペースが小さく、棘下窩が割と皮膚に近くてパルペーションしやすかったのに比較すると、棘上窩はかなり深い位置にあって、その上に筋肉の厚みが感じられます。

内側縁のところから上角まで行って、上角からさらにもう1つの方法として、内側縁側から少し指を滑らせることもできます。

側臥位でのパルペーション

側臥位になると肩甲骨の形が少し伏臥位の時と違ってきます。肩甲骨の下角がここにあり、それから内側縁があって、肩甲棘、そして上角という配置になります。

このポジションだと下角の方ははっきり見えなくて、上角の方がはっきり出てきます。

四指で指を少し内側に押し付けるような感じで、拇指で外側部を押さえながら、内側部に四指をおいて、肩甲骨と肋骨の間に指を入れるような感じでパルペーションしてください。

それで隙間の感じ、あるいは肩甲下筋の縁の感触を確かめてみてください。

まとめ

今回は肩甲骨の各部位を正確にパルペーションするための方法をご紹介しました。肩甲棘、内側縁、下角、棘上窩、棘下窩など、それぞれの部位には特徴的な形状と深さがあります。

伏臥位と側臥位ではパルペーションのしやすさも変わってきますので、様々な体位で練習を重ねることが大切です。正確なパルペーション技術を身につけることで、解剖学の知識を実際の施術に活かすことができ、より効果的なトリートメントが可能になります。

ぜひ日々の練習で、これらのパルペーション技術を磨いていってください。


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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

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