2025.12.26

究極の施術ボディコントロール術(ボディメカニクス) 疲れない身体、最小の力で最大の圧を生むことが可能な身体の使い方!【施術編】

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

前編では、ボディメカニクスの重要性と、その研究の背景についてお話しいたしました。後編では、実際の施術における具体的な身体の使い方、正しい姿勢とNGポイント、そして圧の作り方について詳しくご説明いたします。エフルラージュを中心に、マーセルストリッピングやその他の手技への応用方法もお伝えします。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

エフルラージュの基本姿勢

ボディメカニクスの一番の基本姿勢というのは、エフルラージュの形で説明いたします。

多くの方がやってしまうNGな身体の使い方

まず、多くの方がこのように、足の位置を止めたまま、このように作業していらっしゃいます。

しかし、この位置をご覧になってください。上半身、そして上半身の重さが全部腰にかかっているのをご覧になりますよね。このように前に行く時はいいのですが、戻る時は腰に余計負担がかかります。

これを本当に私は2回ぐらい続けただけで、もうなんか、ああ、ちょっと腰、嫌な感じするなと思ったりするのです。

それからもう1つ、この横側に回って、このように腰をねじりながら脊柱に向かっての作業。これは、エステティックの作業から、皆さんが習慣化して使っていらっしゃると思うのですけれども、これを横から見る、前から見る、後ろから見ると、これも上半身と下半身にねじれが生じているので、腰に負担がかかります。

正しい軸足の位置とボディラインの重要性

そして軸足になる後ろ足の位置がこのように決まります。

この時、最も重要なのは、このしっかりしたラインです。頭から後ろ足まで一直線になっている姿勢を作ることが、ボディメカニクスの基本中の基本となります。

避けるべきNGポイント

このしっかりしたラインが崩れると、腰に負担がかかります。以下のような姿勢はすべてNGとなります:

・お尻がちょっと後ろに逃げている
・お腹が前に出ている
・肩が落ちてしまっている
・首が前に下がっている
・膝がちょっと曲がっている
・後ろ足はこの位置に置いてあるのに、体重が前足にのっかっていて、後ろ足はただ置いてあるだけ
・肘が曲がっている

これらはすべて、頭から後ろ足までの一直線のラインが崩れている状態です。

ボディメカニクスを身につけるためのエクササイズの重要性

細かいところは本当に1つ1つ練習していきますが、実は、ただボディメカニクスの練習をするだけでは、ボディメカニクスは身につかないのです。

そうすると皆さん、「ええ、そんなの嫌だ」って思いますよね。

そのために、私はボディメカニクスがしっかり使える身体を作るためのエクササイズというのを開発して、授業の中で皆さんに提供していきます。

皆さんもそのエクササイズを楽しみながら、オイルマッサージの施術が効果的にできるようになる身体を作って、そしてそれと一緒にボディメカニクスを勉強されると、もうばっちり、鬼に金棒の、素晴らしい施術ができるようになります。

正しいボディメカニクスで実現する圧の伝わり方

それでは、これが実際に実現すると、どういうボディメカニクスのエフルラージュができるようになるかと言いますと、

後ろ足を蹴ったその力が、膝が曲がっていないので腰に移動し、腰の右とか左どちらかではなくて仙骨、そして脊柱に移動して、脊柱を移動した圧が脇を締めているので、肩甲骨、肩、そして両側に今度は均等に圧が伝わっていって、最後は手根に伝わります。

だから最後の最後まで圧がしっかり入っています。

従来の方法との決定的な違い

多くの方は圧の量で考えると、一番初めに圧の量が多くて、このように手を置いた時に圧の量が多くて、だんだん圧が減ってしまいます。

ですが、このボディメカニクスを使ったエフルラージュだと、初めに入った圧がそのまま同じ深さか少しずつ増えていくという、そういう感じになります。

本当に驚異的な違いを作り出すことができます。

再現性のある施術

このしっかりした基本のエフルラージュで、何回やっても形が崩れることがありません。

再現性がある。何回やっても同じ心地のいい圧が作り出せるというのがボディメカニクスの訓練によってできるようになります。

さらに深い圧の実現

さらにしっかりした圧。これはただゆっくりなだけではなくて、圧の量が今さっきの3、4倍に増えています。

同じ、手がただ皮膚にくっついているだけなのに作られる圧は全く違います。

そして、レベル2でご覧に入れますが、筋肉だけではなくて筋膜、それもソフトタッチで触れられる浅筋膜ではなくて深筋膜、深いところにある筋膜まで、影響を与えられるエフルラージュというのはさらにスローで、これは筋膜リリースの最高のエフルラージュになります。

おそらくこれだけの圧をしっかりと集めて、かつ痛みもなく心地よさと効果、熱を作り出して筋膜を溶かすという効果が作り出せるエフルラージュは、このBMS、ボディメカニクスが作り出したこのエフルラージュ、世界で1つだけです。

基本姿勢の応用

まずこれが基本の姿勢になります。

ですから、例えばこれが拳であっても、あるいはレベル2で勉強する前腕であっても、その位置は一緒です。

これは滑っているのではなくて、しっかり圧がかかって筋肉に圧が浸透しています。

早いスピードで移動しているにも関わらず雑にならないのは、クライアントにとっても心地のいい作業になるのは、ボディメカニクスで自分の身体をしっかりコントロールできているからということです。

マーセルストリッピングへの応用

同じような姿勢で一緒にできるのは、マーセルストリッピングです。

拇指を真っ直ぐの位置で圧をかけて、これは筋肉の際の接着部にピンポイントで圧を入れていくのにとっても大事です。

この時にも、多くの方はこういう風に作業します。なので、圧がこう減っていくのです。

だけど、このボディメカニクス、BMSのボディメカニクスを使うと圧がこういう風にちょっとずつ増えていきます。

重要なポイント

大事なのは指が寝てしまわないことです。

そして指とか手首、腕に力が入っていなくて、直線の位置というのをボディメカニクスのある秘密の理論によってしっかり作って、そして後ろ足で蹴って圧を作り出してずっと維持していきます。

その秘密の細かい部分のお勉強は、ぜひスクールで一緒にしていきましょう。

フリクション、ニーディング、スクウィージング

さきほどの授業のサンプル動画の、ストロークのところでもお見せしましたが、四指を使う、フリクションもニーディングも基本同じ感じです。

ニーディングと、フリクションは少し繰り返しのリズムが出ますよね。

これは前にだけ移動するストロークではないので、上半身のボディメカニクスは同じなのですが、下半身のボディメカニクスというのはちょっと変形が入ります。

そして今度スクウィージングについて、次にご覧に入れますね。

まとめ

ボディメカニクスの実践において最も重要なのは、正しい姿勢と身体の使い方です。

まず、多くの方がやってしまう腰に負担がかかる姿勢を避け、正しい軸足の位置を作ることが大切です。そして、ボディメカニクスを身につけるには、ただ練習するだけでなく、身体を適切に使えるようにするためのエクササイズが不可欠です。

正しいボディメカニクスを使うと、後ろ足から仙骨、脊柱を通って指先まで、圧が一直線に伝わります。従来の方法では圧が徐々に減少していきますが、ボディメカニクスを使うと、圧が最後まで維持され、むしろ増していくという驚異的な効果を生み出すことができます。

この技術は、エフルラージュだけでなく、マーセルストリッピング、フリクション、ニーディング、スクウィージングなど、あらゆる手技に応用可能です。何回やっても同じ心地のいい圧が作り出せる再現性のある施術が実現し、深筋膜まで届く世界で唯一のエフルラージュを提供することができるようになります。

MTIでは、誰でも習得できるよう体系化されたプログラムで、あなたの施術を次のレベルへと導きます。


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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。

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