こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。
今回は、プロのセラピストとして真に実力を身につけたい方に向けて、オイルマッサージで上達するための3つの重要なステップをご紹介します。
好きを仕事にしてセラピストになった方も、既にプロとして活動されている方も、お客様に本当に喜ばれる施術を提供し、安定した収入を得るために必要な具体的な方法をお伝えしていきます。
ぜひ動画も併せてご覧ください。
上達の 3STEP ~Take your Chance!~
なぜオイルマッサージで上達する必要があるのか?
変な質問だと思われるかもしれませんが、これは好きを仕事にしてセラピストになった方も、プロとしてしっかりとオイルマッサージを仕事にしていくためなのです。
お客様が自分のところに来てくださるためには、いい仕事ができなければいけません。自分が一生懸命やっている、そのことだけでは、やはり十分ではないんですね。その思いがきちんと形になって、プロとしてしっかりした実力のある仕事ができる。それによってお客様が来てくださって、自分の収入にも繋がってきます。
STEP1:筋解剖学を習得する
上達するためのSTEP1は、筋解剖学です。
今までは、日本のオイルマッサージっていうのはエステティックとか、それからアロマセラピーから始まっています。ですので、皮膚がターゲットでした。この薄い皮膚をターゲットにして、スキンケアや痩せるマッサージ、それから芳香療法として、アロマの効能を染み込ませるためのマッサージだったんです。
ところが、私のタイトル、なんだかご存知ですか?マッサージセラピストと言うんですね。つまりマッサージのプロのセラピスト。施術で結果を出す職業です。
皆さんもどこのエステティック、アロマセラピー、あるいは他の色んなところから入ってこられたとしても、一番結果を出す、そのものっていうのは施術ですよね。
ですから施術が上達するためには、一番大事なのは身体に効くマッサージをする、ということが大事です。
その時に私たちの身体というのは例えば、肩こり・腰痛・首こり・頭痛・筋緊張の頭痛というものは全部、筋骨格系で出てくるものなのです。
ですので、解剖生理学で皮膚の勉強をしていったセラピスト、そしてそのプロになって仕事をしていく人とはまた違って、本当にオイルの施術で本格的な、結果を出していく人たちというのは筋肉について知る必要があります。
筋肉についてしっかりと学ぶ、そして個別に筋肉の勉強を2つ3つ5つ10個という風にしても、筋肉について学んだことを施術に落とし込むことはできません。
そうするとどんなに筋肉の勉強しても施術は変わらない、結果は変わらないということになります。
ですから筋肉の勉強は私もしているわと仰っている皆さん、ここが1つ注意です。筋肉の勉強をするのではなくて筋解剖学を勉強してください。
筋解剖学というのは、筋骨格系の勉強が身体系化された1つの集大成としての学問なのです。ここまでしっかり学ぶと、その考えを施術の中に落とし込む方法まで知ることができます。
それは筋解剖学を教えている先生と、施術を教えている先生が、全く合致する必要があります。違う先生が教えると、どんなに筋解剖学を勉強しても、その先生は施術について知識も経験もありませんので、結局施術について教えてくれる先生は、今までと同じ、形のあるマッサージや、ちょっとだけオーダーメイドで変化を与えたぐらいの、施術を教えてくださることになるのです。
ですから本当に上達して、クライアントが満足する施術をしたいとしたら、筋解剖学を学び、施術に落とし込んで施術を作ることが出来る先生を選んでください。
STEP2:ボディメカニクスでディープティシューを習得
本格的にボディの効果のある作業をするためには、ディープティシュー、つまり筋肉をアプローチの対象とするのであれば、筋肉に圧がしっかり入ること。
これも皮膚をターゲットにしてきた、そのやり方というのは筋肉まで到達する施術の身体の使い方、ストロークにはなっていないのです。
ですので、筋解剖学を学んで、それをしっかり施術に落とし込むための2つ目のポイントというのは、ディープティシューの筋肉にしっかり染み込んでいく、筋肉や筋膜、腱、人身体に影響を与える、しっかりしたディープティシューの圧を使いこなせるようになることです。
その時に、ただ腕の力とか、肩の力で指の力で作り出す強く嫌な圧というのは、自分の身体も壊してしまいますし、クライアントにとっても心地の良い圧にはなりません。
ですので、ボディメカニクスをしっかりと身につけてください。身体を有効に使って職業病にならず、そして疲れることもなく、とてもしっかりした心地よい圧を作り出すということがとても大事なことです。
STEP3:良質なタッチを身につける
最後3つ目。これは良質なタッチを持っているということ。
オイルマッサージというのは、ドライの、例えば整身体とか指圧などとまた少し違って、皮膚に直接触れるその心地よさ、何とも言えない心地よさがあります。それを最大限に表現するためにはタッチというのがとても大切です。
これまではほとんど、セラピストの方たちはソフトタッチを大切にしてこられました。
しかしながら、筋肉や筋膜にも効くディープティシューのタッチというのはとてもしっかりした深い圧を作り出すもので、そこに良質な圧、心地の良い深い圧というのを作り出すことによって、クライアントの満足度は2倍、3倍、5倍、10倍に上がります。
ですから本格派ボディのセラピストになりたい皆さん、柔らかい心地よいソフトタッチだけではなくて、しっかりしたディープティシューの良質なタッチをぜひ、ゲットしてください。
まとめ
オイルマッサージで上達するための3つのSTEPをご紹介しました。
- 筋解剖学の習得:皮膚ではなく筋骨格系にアプローチするための知識を身につける
- ボディメカニクスとディープティシュー:身体を効率的に使い、深部まで届く圧を作り出す技術
- 良質なタッチ:ソフトタッチだけでなく、ディープティシューでも心地よい圧を実現
この3つのステップをしっかりと身につけることで、プロとして結果を出せるセラピストになることができます。クライアントの満足度も大幅に向上し、自分自身の収入向上にもつながるでしょう。
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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。
詳細については、ホームページやLINEでご確認いただけますので、興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。皆さんのキャリアの新たな一歩をサポートできることを楽しみにしています。
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