こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。
今回は、肩甲挙筋のパルペーションについてご紹介します。肩甲挙筋は、多くのクライアントで緊張が生じやすい筋肉のひとつです。正確にパルペーションできるようになることで、より精度の高いオーダーメイドの施術が可能になります。ぜひ参考にしてください。
ぜひ動画も併せてご覧ください。
肩甲挙筋の基本情報:起始部と停止部
肩甲挙筋の起始部は、頸椎1番目から4番目の横突起です。そして停止部は、肩甲骨内側縁の肩甲棘から上角の間になります。
停止部を肩甲骨から探す
肩甲挙筋を探しやすいのは、肩甲骨の側からアプローチする方法です。
まず、肩甲骨の内側縁をパルペーションしていくと、内側縁から少し乗り上げたところに肩甲棘がある場所が見つかります。次に、その肩甲棘のある場所から上角までを確認します。停止部は、肩甲棘から上角の間に位置しています。
少しずつ上に向かって上角を探していきましょう。僧帽筋の下にあって、肩に緊張があり、筋肉が収縮して硬くなっている方は、上角が見つけにくい場合があります。
菱形筋との付着部の違いを感じ取る
上角の位置が確認できたら、肩甲棘から上角までの間に付着している肩甲挙筋の付着部の感触を指で探ってみてください。
その下には菱形筋があります。それぞれの筋肉の緊張状態によって付着部の感触は異なりますので、菱形筋の付着部と肩甲挙筋の付着部の感触の違いを比較してみてください。
また、僧帽筋がその上に被さっています。上部線維と中部線維の雰囲気、そして下部線維の雰囲気はそれぞれかなり異なる感触がします。被さっている筋肉の下にある筋肉を探す際には、上の筋肉の影響を必ず受けることを念頭に置いておきましょう。
できる限り内側縁の骨に指を少しあてるような感じで、そこにある付着部を丁寧に探ってみてください。その感触もぜひ味わってみてください。
筋線維の走行を確認する
次に、横突起に向かって筋肉の雰囲気を探っていきます。上角に付着しているであろう方向で筋肉線維が走っているその縁を、少し探る感じで触察してみてください。
上角に触れながら、クライアントの頭蓋骨のギリギリの位置まで確認します。そこが肩甲挙筋の停止部になります。横突起に付着している筋肉のぐにゅぐにゅとした感触を、二指で探ってみてください。
上角でのパルペーションと施術への応用
上角から肩甲棘の間の内側縁方向に走っている筋肉線維を少し確認しながら、圧を入れた際の感触の変化を感じ取ってみてください。
上角に付着部を持つ肩甲挙筋の筋肉線維を確認できたら、その部位にぎゅーっと圧を入れることができます。このパルペーションの手技は、仰向けの体位でも行うことができます。施術の詳細については、別途ご紹介します。
まとめ
今回は、肩甲挙筋のパルペーション方法についてご紹介しました。
肩甲挙筋は、頸椎1〜4番の横突起から肩甲骨の肩甲棘〜上角に付着する筋肉です。パルペーションの際は以下のポイントを意識しましょう。
・肩甲骨の内側縁から肩甲棘を探し、上角の位置を確認する
・菱形筋の付着部と肩甲挙筋の付着部の感触の違いを指で比較する
・僧帽筋(上部・中部・下部線維)の影響を考慮しながら、深部の筋肉を探る
・横突起への付着部のぐにゅぐにゅとした感触を二指で確認する
・上角でのパルペーションから筋肉線維の走行を確認し、施術へと応用する
パルペーションの精度を高めることは、筋解剖学に基づいたオーダーメイドの施術につながります。ぜひ繰り返し練習を重ねて、感触を身につけていただければと思います。
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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。
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