2026.02.06

解剖学を施術に落とし込みたいセラピスト必見! 筋肉を触って理解するセラピストのためのパルペーション(触察)方法!~大・小菱形筋~

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

本日は、筋肉を触って理解するセラピストのためのパルペーションの方法についてお話しします。

特に今回は、背中の重要な筋肉である大・小菱形筋に焦点を当てます。この筋肉群の正確な位置、走行、動きを実際に身体を通じて理解することで、机上の解剖学知識が施術の現場でどのように活きるのかを実感していただきたいと思います。

筋肉を触って理解するパルペーションは、単なる知識習得ではなく、身体に直接アプローチする非常に重要なスキルです。このスキルを習得することで、より質の高いマッサージセラピーの提供が可能になります。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

大・小菱形筋の解剖学的位置と構造

大・小菱形筋のパルペーションを行う際は、位置的な理解が最も重要です。小菱形筋の起始部から説明した方が、解剖学的なつながりとして分かりやすいため、まずはそこからお伝えします。

小菱形筋の起始部と停止部

小菱形筋の起始部は、頸椎7番目(C7)から胸椎1番目までの棘突起に位置しています。

停止部は肩甲骨の内側縁上部で、より具体的には肩甲棘の向かい側付近となります。この部分は内側縁の上部からやや下方へ向かう角度で走行しています。

大菱形筋の起始部と停止部

大菱形筋の起始部は胸椎2番目から5番目までの棘突起です。

停止部は肩甲骨の内側縁で、肩甲棘から下角までの区間に位置しています。小菱形筋との関係性を理解することで、両筋肉の機能的な役割がより明確になります。

パルペーションの具体的な方法

起始部での触察

まずは起始部である棘突起のあたりを丁寧に触察してみます。軽くつまみ上げるような感覚で触察すると、この位置で明らかに筋肉の厚みが感じられます。この感覚を通じて、解剖学的な知識がリアルな身体感覚として統合されていきます。

停止部での触察

同様に下角のところで同じ方法で触察すると、このラインで大菱形筋が終わっている感覚が得られます。停止部での確実な触察は、筋肉全体の範囲を理解するうえで不可欠です。

肩甲骨内側縁での動的触察

肩甲骨の内側縁上部、そして肩甲棘の横に指を置いて触察すると、筋肉が動く際に「ゴロンゴロン」と動いている感覚が得られます。

ここで重要な点として、表面には僧帽筋が皮膚と一緒に動いていますが、その下層にある菱形筋、特に小菱形筋が、指の下でゴロゴロという特有の感覚として感じられます。この多層的な筋肉の動きを認識することが、パルペーションスキルの高度な段階です。

パルペーションが施術に与える影響

パルペーションは、極めて興味深く、そして非常にリアルな学習方法です。このアプローチを用いることで、筋肉の勉強が起始部・停止部・作用といった暗記作業ではなく、実際に身体の中に存在するリアルな構造として感じられるようになります。

この感覚が施術に反映されると、確実に質の高いマッサージを提供することができます。皆さんもすでに予想されているかもしれませんが、このレベルの理解に基づいた施術は、クライアントの満足度を格段に向上させるのです。

パルペーションの勉強を楽しみながら継続していってください。筋解剖学に基づいたアプローチは、セラピストとしてのキャリアにおいて最も価値のある資産となります。

まとめ

大・小菱形筋のパルペーションを通じて、解剖学的知識を実践的なスキルに変えることの重要性をご理解いただけたと思います。筋肉の位置、走行、そして動きを実際に感じることで、より効果的で個別対応的なマッサージセラピーが実現します。


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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。

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