こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。
呼吸のしづらさを感じていませんか?
「喉の詰まり」や「呼吸がしにくい方」いらっしゃいませんか?
毎日マスクを着用することで、呼吸が浅くなってしまい、顔の表情の動きが少なくなったり、首に力が入ったりということが、現在多くの方に起きている現象です。
その中で最近皆さんがよくおっしゃるのは、呼吸がしづらくなっている、呼吸をしてもたくさん酸素が入ってくる感じがしないということです。
ぜひ動画も併せてご覧ください。
喉の詰まり 花粉症改善 胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋をゆるめることの重要性
原因は色々あると思うのですが、その中で1つとても有効なのが胸鎖乳突筋をゆるめるということです。
呼吸する気道は肺に繋がっています。その喉を斜めに横切っているのが胸鎖乳突筋で、左右両側に存在します。
この部分が緊張していると、喉の前を直接圧迫するわけではありませんが、力が入ることで全体の筋肉が緊張しやすくなり、喉全体の緊張や気道の圧迫につながることがあります。
さらに、これが原因で花粉症を発症しやすくなることもありますので、この時期は皆さん、まずはご自分の胸鎖乳突筋を緩めることをお勧めします。
セラピストの皆さんにおかれましては、クライアントの方は全員この部分に緊張を抱えていらっしゃると考えられますので、上記のような説明をしてクライアントの方の理解を深めた上で施術をされると、より効果的な結果が期待できると思います。
胸鎖乳突筋の場所と構造
胸鎖乳突筋の位置についてご説明します。
この筋肉は、耳の後ろにある丸く垂れ下がっている骨である乳様突起から、身体の中央部の鎖骨と鎖骨の間にある胸骨まで走っています。ここが胸鎖乳突筋の付着部となります。左右両側に存在し、このように走行しています。
胸鎖乳突筋は比較的太くボリュームのある筋肉です。そのため、喉への影響も大きくなります。
胸鎖乳突筋の見つけ方
喉は一見すると一枚の皮膚でできているように見えますが、特定の動作をすることで胸鎖乳突筋だけを浮き上がらせることができます。動画でぜひご確認ください。
この筋肉が立ち上がると首が美しく見えることから、女優筋という別名で呼ばれることもあります。
乳様突起から前方に向かって走り、胸骨への付着部があり、そのやや後方に鎖骨への付着部があります。
セルフケアの方法
この筋肉の緊張を緩める方法をご説明します。
例えば左側の胸鎖乳突筋を緩める場合は、首を右側に少し倒します。そうすることで左側の胸鎖乳突筋が緩みますので、指で筋肉全体をしっかりと掴みます。場所を移動しながら掴んだり、掴んだまま軽く揺らしたりします。
胸鎖乳突筋の緊張している部分を掴んでマッサージすると、肩などを掴んでマッサージするのとは異なる、独特の心地よさを感じることができます。
セラピストによる施術方法
クライアントに対して施術を行う場合は、セルフケアとは異なる手法を用います。クライアントには仰向けになっていただき、首の下にクッション等を置いて自然なカーブを作ります。そしてお顔を約30度横に向けていただき、上側になった胸鎖乳突筋を掴んで軽く揺らすようにトリートメントを行います。
ストリッピングという手技で施術する方法や、その他の手法もございます。
まとめ
胸鎖乳突筋をゆるめることで、喉の詰まりや呼吸のしづらさ、そして花粉症の改善にも効果が期待できます。セルフケアとしても、セラピストの施術としても、とても有効なテクニックです。
毎日のマスク生活で緊張しがちな首周りの筋肉を意識的にケアして、より快適な呼吸を取り戻しましょう。
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私が学長を務めるMTI(マッサージセラピー・インスティテュート)では、アメリカのニューヨークにあるスウェディッシュ・インスティテュートで学んだマッサージセラピーを教えています。これは運動療法から発展して機能改善を目的としたアメリカ発のオイルマッサージです。このスクールには、不調の原因を理解し、お客様一人一人に合わせた質の高い施術をしたいという方が入学されています。
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