2022.01.24

セラピストとして羽ばたくために

皆さん、こんにちは。
マッサージセラピーインスティテュート事務局の吉田です。

「風の時代」という言葉を耳にしたことがありますか。
西洋占星術の世界で200年に1度の時代の変わり目とされています。
まさに2020年末にその大きな節目を迎えました。

2021年からは、西洋占星術上「風の時代」の始まりの年と言われ、情報・コミュニケーション・知性などといったキーワードが注目されていく時代ということのようです。
そして、今年2022年からは、世界はこれまでとは全く違った常識や社会の転換期に入ると言われています。

今回は、そんな「風の時代」に突入したいま、どうセラピストとして羽ばたいていけばいいのかお伝えします。


| 風の前の「土の時代」から転換

「風の時代」の前は、「土の時代」と呼ばれます。

「土の時代」が始まったのは1980年ころ。
この頃の大きな転換といえば、産業革命ですね。
「火の時代」と呼ばれた、武力が支配していた時代が終わり、経済力そのものが世を動かす資本主義の時代へと移りました。

「土の時代」は物質や財を重視した時代と言われます。

不動産や終身雇用、生命保険などの形あるものを重んじ、目に見える資産形成に価値が置かれていた時代。

産業革命から始まり、それが行き着いたところが現代の大量生産・大量消費の世界なのです。

| 自由と広がりの「風の時代」へ

西洋占星術の「風の時代」では、これまでとは逆に “目に見えない” 情報や知識など形のないものが重視される時代になると言われています。人々は何より「知る」ことを求めていくことになると言われています。

実際に、サブスクリプションという形態が急激に増え、主流になりつつあります。
消費者が、”所有”するのではなく”利用”できればよい、と考えるようになってきています。

「モノ」を買うのでなかく、「コト(体験)」に価値を感じ、対価を支払う消費行動になっているのです。

もちろん、この背景には、
・若い世代の厳しい経済環境
・少子高齢化による将来の社会保障不安
・技術革新が進み、安くて品質の高いモノがあふれ、お金を使わなくても消費生活が楽しめる
などといった様々な時代の変化があるでしょう。

ただ、 西洋占星術の世界からみても、経済やIT革命から考えても、これからは「目に見えない”コト”に価値基準が置かれていく」時代になってきているのかもしれません。


| 「風の時代」の自由と不安

風の時代の到来とともに訪れた世界的パンデミックを引き起こした新型ウィルスCOVIT-19。
社会が大きな変化の波にのまれ、人々の生活様式を変えました。

テレワークやオンライン化で生活のや時間の使い方が変わり、”縛り”から解放されたような自由さをもたらしたように感じます。

しかし、その一方で氾濫する無秩序な情報の波に翻弄されて「何を基準に考え、行動すればいいかわからない」といった漠然とした不安も感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、たくさんの方と面談させていただく中で、将来ビジョンがみえず、自分が何を今後したいのかもわからない…と迷子になってしまっている方もいます。

今、一人ひとりが自分に問いかけ、自分の価値観で判断して生きていかなければならない時代なのかもしれません。


| こころのコンパスをもつ

そんな時に大切なのは、「自分軸」です。

こういう話をきくと、就活生みたいですね(笑)
でも、大学から社会人になる時、一番ぶつかった壁が「自分は何がしたいのか」だと思います。
考えてみたら当たり前ですが、大人になったらずっと自分に問いかけ続けるものなのかもしれません。

新しい時代の変化をとらえながら、セラピストとして羽ばたいていくために3つのヒントをお伝えします。

1.過去をみつめ、未来を描く

あなたがセラピストになろうと思った「情熱の理由」をゆっくり思い出してみましょう。
もしくは、もっともっと昔に自分の原点があるかもしれません。
自分の”はじまり”の場所に立ち返ることで、どんなセラピストになりたいのか、そのセラピストになってどうしたいのかという「ビジョン」が進む道を示してくれます。

2.飛び立つための「強い羽をもつ」

ただなんとなくセラピストが好き。
そういう気持ちで続けてこられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、なりたいセラピストが見えたら、それに近づくために道具(知識や技術といったスキル)が必要です。
結果がでているセラピストは、今の自分となりたい自分を照らし合わせて、そのために必要なことを考えて行動しています。
鳥が強い羽根を道具としてもっているように、セラピストも行きたいところへ自由に、遠くまで飛び続けるためには、確実且つ専門的な知識・技術・経験・能力・体力が必要です。
それがあるからこそ、美しく軽やかに飛び立てるのです。

3.飛び続けるために「羽を鍛える」

いい武器を手に入れても、それを磨き続けなければ、アップデートしつづけなければなりません。
これはセラピストという職業に限ったことではありませんね。
プロとして仕事をつづけ、自分を選んで下さるお客様をパートナーとして健康に、そして幸せにできるように、常に自分を成長させましょう。

「お客様のために」
それは、お客様を目の前にしている時間だけに表れるのではありません。

真の素晴らしいセラピストは、お客様と会っていない時間に、技術を磨いて、もっといいものを還元できるように努力しています。

自分のこころのコンパスにしたがって、より自分にフィットした働きがいのあるセラピストになっていきましょう!