こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。
今回は、内転筋群への的確なアプローチ方法について、具体的な施術テクニックをご紹介します。解剖学的知識を実際の施術に活かしたいセラピストの皆さまに、ぜひお役立ていただければと思います。
ぜひ動画も併せてご覧ください。
「 内転筋群 」へ的確にアプローチする施術テクニック!
内転筋群施術の基本ポジション
内転筋群への施術は、他の部位の施術と合わせて腹臥位や背臥位で行うことが可能です。この3つのポジションで部位を特定して作業を行います。
使用するストロークは、どのポジションであっても全く同じテクニックを用いることができます。今回は背臥位での施術方法をご説明いたします。
背臥位での具体的な施術方法
クライアントのポジショニング
膝を立てて少し横に開き、膝を屈曲させて外旋させるポジションを取ります。クライアントの足が安定して止まっている状態であれば、この位置で十分対応できます。
筋肉の位置確認と触察
このポジションで身体を観察すると、内転筋群の恥骨筋の張りや緊張がはっきりと視認できるため、施術部位の特定が容易になります。
解剖学的な位置関係を確認しておきましょう:
・恥骨筋:一番前面に位置
・その後ろから徐々に背面の位置へ
・大内転筋:一番後ろ側に位置
この配置を記憶しておくことで、より効果的な施術が可能になります。
施術テクニックの実践
エフルラージュの実施
全体的には拳を使ったエフルラージュを行います。プライベートパートまで拳1.5個分程度の位置で止めることが重要です。これは男性・女性問わず同様の配慮が必要です。
圧迫テクニック
施術の開始は膝の付着部から行います。内転筋は内転筋結節から大内転筋が始まるため、この部位にしっかりと圧を入れていきます。
内転筋群は重なって存在しているため、全体をまとめて作業することがポイントです。
スクウィージング技法
スクウィージングを行う際は、セラピストがクライアントの足の付け根側に位置して施術することが最も効率的です。この位置からのスクウィージングにより、内転筋群全体に効果的にアプローチできます。
まとめ
内転筋群への施術は、正確な解剖学的知識と適切なポジショニング、そして段階的なアプローチが重要です。今回ご紹介したテクニックを実践することで、より質の高い施術を提供できるようになります。
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