2025.06.13

解剖学を施術に落とし込みたいセラピスト必見! 「 長腓骨筋・短腓骨筋」へ的確にアプローチする施術テクニック!

こんにちは。MTI(マッサージセラピー・インスティテュート)学長の國分利江子です。

今回は、下肢の重要な筋肉である腓骨筋群への効果的な施術アプローチについてお話しします。解剖学的知識を実際の施術に活かしたいセラピストの皆さんに、ぜひ知っていただきたい内容です。

ぜひ動画も併せてご覧ください。

長腓骨筋・短腓骨筋へ的確にアプローチする施術テクニック

長腓骨筋と短腓骨筋は一緒に施術する理由

腓骨筋の施術では、長腓骨筋と短腓骨筋を一緒に作業します。筋腹の実技と起始部の施術は、ほぼ重なった作業になるため、筋腹での説明で代用させていただきます。

上半身や身体の中心部の筋肉は、筋腹そのものと起始部・停止部の位置がかなり違うものが多いのですが、下肢の場合は筋腹と起始部がほぼ骨間に付着しているものがとても多いのです。そのため、起始部を分けて施術として説明することはあまり意味がなく、起始部と筋腹の施術内容は重複してきます。

腓骨筋施術の基本ポジション

腓骨筋は外側部にあるため、股関節を引っ張る感じで伸ばしてから、くるっと内旋させる位置が最も扱いやすい姿勢です。

オイルを少し足してから、全体的に拳でエフルラージュを行います。腓骨筋の前や上に筋肉が乗っかっているような状態になっているため、腓骨筋自体も丸みがあり、その上に緊張している筋肉が乗っかっています。

そのため、つるんと外れないようにしっかりと筋肉を捉え、その緊張した筋肉の中に圧を潜めていくような感覚でエフルラージュを使用してください。運動量を増やしていくことも効果的です。

拇指のコンプレッションテクニック

緊張がある箇所には、拇指のコンプレッションでポイント的に圧をかけます。

ストリッピングを行う際、指が滑ってしまう場合があります。その時は身体の向きを少し斜め45度の位置に移動して圧をかけると、コンプレッションで指が滑らなくなり、かつ対象物である腓骨筋を捉えやすくなります。これはとても効果的な方法です。

重要なのは、指の力は一切使わないということです。指は疲れることなく、正しい位置を捉えることに集中し、圧は後ろ足で作ります。体重を利用し、その蹴った力の反発力を活用するだけです。

触察のポイント

腓骨筋は丸みを帯びており、その上に緊張している筋肉が乗っている状態です。つるんと外れないようにしっかりと筋肉を捉え、その緊張した筋肉の中に圧を潜めていくような感覚で触察することが重要です。

まとめ

腓骨筋群への施術は、解剖学的知識と適切な手技の組み合わせが重要です。長腓骨筋と短腓骨筋を同時に施術することで効率的なアプローチが可能になり、適切なポジショニングと体重を活用した手技により、セラピスト自身の負担も軽減できます。

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