2022.03.07

セラピストの実力アップの秘密 Vol. 1

皆さん、こんにちは!
MTI学長の國分利江子です。

今回は、私のセラピスト人生を振り返りながら、
「セラピストとして実力アップするために知っておいて欲しいこと」
をお伝えしたいと思います。

日本のセラピストのみなさんは、毎日、一生懸命にお仕事をされていらっしゃいます。
クライアントへの想いもとても深い方が多く、誠実に働くその真伨な姿に、私はいつも深い感動を感じます。

そして、だからこそ、オイルマッサージ療法の専門家 (マッサージセラピスト) として、私にできることをしたいと考え ています。
ここでは、皆さんがオイルの施術において、確実に実力アップできるためのアドバイスをさせて頂きたいと心から願っ ています。


| オイルマッサージ先進国アメリカ

世界でも、セラピーの先進国であるアメリカ。
そして、世界で最も、オイルマッサージ療法 (マッサージセラピー) が進んでいるニューヨーク州。

そこでは、日本のみなさんが知っている、いわゆる「オイルマッサージ」とは全く違う、桁外れの質の高い施術が行われています。

つまり、日本の一般的な「オイルマッサージ」とNYの「オイルマッサージ療法(マッサージセラピー)」とは、全く別物なのです。

どうしてだかわかりますか?
何故なら、NY州のマッサージセラピストは全員が大学卒なのです!


日本のエステテシャンやアロマセラピストの中には、海外で技術を学び、世界の事情を把握している方もいらっしゃい ます。

しかし、意外なことに、オイルマッサージの専門家(マッサージセラピスト)として、海外で学んだ方は殆ど居ないために、このことは日本では、今でも全く知られていません。

ですから、今から、私のスクール「マッサージセラピー・インスティテュート (MTI)」を拠点として、しっかりとオイル マッサージの専門家(マッサージセラピスト)の職業について発信していきたいと思います。


| NYでマッサージセラピストになるには

NYで「マッサージセラピスト」になるためには、まず専門の大学に進学しなければなりません。

<ニューヨークでマッサージセラピストになる方法>

1.大学でマッサージセラピーを就学する

2.大学付属のマッサージ・クリニックで教官の指導のもとに数ヶ月のインターンシップを行う

3.マッサージセラピーにおける自分の専門のテーマを特定して小論文を完成させる

4.大学を卒業する

5.その大学卒業資格を持って、NY州のライセンス試験を受験する

これだけの過程を経て、最後に試験に合格することでやっと「マッサージセラピスト」になることができるのです。

私の場合は、身体と心の繋がりに興味があったため「(パニック障害の伴わない) 恐怖症におけるマッサージセラピーの 施術」を小論文のテーマとし、この大学を卒業しました。
その後、NY州のライセンス試験に合格し、2006年日本に帰国しました。

そして、それまで日本では誰も知らなかった、世界水準の「マッサージセラピー (オイルマッサージ療法)」をご紹介することになったのです。

| なぜ私がNYのマッサージ大学に辿りついたのか

「もっと筋肉の深部までググッと染み込むような心地の良い圧のオイルマッサージがあるはずだ!」と思いました。
実を言うと、そんなオイルマッサージは自分でも受けたことがなかったんです!
それなのに、何故か、ハッキリと心の中で確信していたんです。

今にして思うと、不思議でしかたありませんね。
日本のセラピストの先生仲間にこのことを話したら、「私は目の前に 在るものから選ぶことしか考えになかった。よく、そんなに探し続けて、日本では誰も知らなかったスクールを見つけ たね?!」と言われたことがありました。

そして私は、日本ではなく、世界のマッサージについて調べ始めました。
当時は、まだインターネットが始まったばかりで、全然ちゃんとした情報など出ていなかった時代だったので、雑誌や 図書館で、あるいは色んな人を訪ねて話を聞きに行って、手当たり次第、世界中のオイルマッサージのスクールについ て調べ続けました。

海外の友人にもFAXで質問しまくり、色んな人を紹介してもらって情報を探りました。
そうやって数ヶ月が過ぎて、最終的に、ヨーロッパのオイルマッサージは日本とほとんど変わらない「撫でるオイル マッサージ」しかないことが判明しました。

しかし、諦めないでリサーチを続けた結果、アメリカのNYに、ボディワークに相当するオイルマッサージのスクールが あることがわかったのです!!!
その時のことは、今でも忘れられません。

今のようにインターネットもHPも発達しておらず、FB・インスタなんてなかったですし、 色んなスクールのカタログを取り寄せても、文章や写真だけではよくわからない。

ヤキモキしている時間が勿体ないと思い、もうアメリカに実際に行こう!と決心しました。 「考えて悩んで時間を無駄にするよりも、すぐに行動する!」それが私のやり方です。
実際に行ってみれば、すべてが明らかになり、決断して、実行に移せるからです。

そして、いよいよ世界最高峰のマッサージセラピーの大学 、スウェディッシュインスティチュートに!
そこは、私が想像していたよりも遥かにレベルの高いスクール(大学)でした。

私の質問に対する、その大学の教授の説明は、今まで聞いたこともないほど的確で専門的な返答で、「これがオイルマッサージの専門家というものなんだ!」と感動したのを覚えています。

そして、そこは単なる大学ではなく、世界で最も歴史の長いオイルマッサージの大学 Swedish Institute だったのです。

| 世界最高峰マッサージセラピーの大学「Swedish Institute」とは

「Swedish Institute」が開校したのは 1916年。
もともとは、理学療法士を育成して彼らに専門的なオイルマッサージを教える大学でした。

そこから、マッサージセラピストの育成へと移行しました。そして、その当初から、単なるオイルマッサージではなく、医療をベースにしたクリニカル・マッサージを教えてきたのでした。

開校当時の授業時間数は 1,666時間、そのうち 666時間は病院での研修でした。

日本の指圧の学校が整備されたのが1960年代だったことを考えても、もう既に100年以上も前から、そのような大学が あったなんて、本当に驚きですよね!

そして、今ではこの大学は、鍼䫌科、看護科、メディカル・アシスタント科、外科技工士科、パーソナルトレーニング 科などが設立され「ヘルス・サイエンスを担う総合大学」へと発展しています。
アメリカだけではなく、世界のマッサー ジセラピストに尊敬される大学です。

しかし、私が入学を考えていた当時、日本のセラピストの先生達も、この大学のことは1人として知っている人は居ませ んでした。それくらい、日本では、エステティックとアロマセラピーのレベルのオイルマッサージしか知られていなかったということなんですね。
国家資格の指圧に相当するような、専門的なオイルマッサージがあることを誰も知らなかったのでした。

| 本当にできるのか…という不安と、本物を学ぶ!という覚悟

私は、苦労して探し続けた時間を想い、何だかインディジョーンズになって「宝物」を見つけたような気持ちになりました。

しかし、それと同時に、自分が目指していたよりも遥かにレベルが高い大学のカリキュラムに、少し怖くなりました。

「全くこの分野のことなど知らない自分が、全くゼロから、しかも英語で、医学的なオイルマッサージを学ぶことなんて、本当にできるんだろうか…」
「宝物を発見した興奮と、失敗したらどうしよう…」という恐れ。

誰も答えてくれないその質問に、自分でとことん向き合うしかありませんでした。
自信がなくなって落ち込んでは、自分を励まして「入学しよう!」と決心し、翌日また同じことの繰り返し。。
毎日、考え過ぎて、頭がおかしくなりそうでした。(みなさんも、自分の未来を夢見て、スクールを選ぶ時は、きっと同じように迷いますよね。私も全く同じでした)

でも、そうやって、極限まで怖い感情を体験したら、逆に、気持ちが決まりました。

「欲しかったものよりも最高のものが見つかったのは、幸運なこと! まるで神さま(宇宙)からの贈り物! それを受け取らなかったら、私は一生悔やむだろう。
もしもやってみて、失敗したとしても、実際に頑張って行動したことを誇りに想って次に進めるはず。 そしてその勇気と行動力は、自分の成長に大きく役に立つはず♡(⌒▽⌒)♡」

「私はどうせやるなら最高のものを学びたい!」
「とことんまで自分の知識と技術を高めたい!」と思いました。

そして、高なる胸の喜びで、思いきってNYへ飛び立つことにしました。


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私たち、MTI( Massage Therapy Institute )は、日本初の世界最高峰のマッサージ大学のカリキュラムをギュッと凝縮したオイルマッサージ・スクールです。

筋解剖学の知識を技術に落とし込んだオーダーメイド施術ノウハウを学び、
世界水準の ”本格派セラピスト” を目指したい方は是非一度お話を聞きにいらしてください。